防湿庫のおすすめと上手な選び方

一眼レフカメラや交換用レンズ、LTOやオープンリールなどの磁気テープ、フロッピーディスクなどの磁気ディスクなどの保管・メンテナンスに最適な防湿庫のおすすめや選び方を解説しています。

プロカメラマンや映像制作会社など、プロ用の業務用アイテムと思われがちな防湿庫ですが、ここ最近では初心者や入門者向けの手軽な低価格防湿庫が増えてきたこともありますが、一眼レフタイプのデジカメの普及や、ネット通販、通信販売の爆発的な普及によって、個人的に購入する人が増えています。

そもそも高級一眼レフカメラやデジタルカメラ、交換用レンズ、機械式時計などの精密機器、カセットテープやオープンリールなどの磁気テープ、写真フィルムやネガなどは、湿気が大敵です。

そのため、湿気の多い梅雨時期や雨がよく地域、高温多湿となるエリアでは湿度管理が欠かせません。

そこで活躍してくれるのが、主にカメラ周辺機器メーカーが製造販売している防湿庫です。

防湿庫って何するもの?

防湿庫とは、文字通り湿気を防いでくれるキャビネットのこと。

厳密に言えば、湿度を一定に保ち、クリーンな環境で保管するための専用キャビネットです。

湿度を一定に保ち、かつ密閉されているため、精密機器やメディアなどのカメラ周辺機器だけでなく、宝石や高級貴金属、コレクショングッズなどの保管や保護・メンテナンスにも使われています。

そのほかにも、精密機器の保管のほか、以前はよく利用されていたテープやオープンリールなどの磁気メディア、CDROMなどの光学メディアの保管・保存にも利用されています。

精密機械は湿気に弱いため、高級なデジタルカメラや、交換用レンズ、ビデオカメラをはじめ、メディアやテープをカビやサビから守るために購入される方が多いのですが、その高級感や所有欲をそそる外観も、人気のひとつかもしれません。

たとえば防湿庫の定番メーカーでもある東洋リビングのオートクリーンドライ防湿庫防湿庫は、庫内の湿度を一定に保つ単純な機能をもつキャビネットですが、じつを言うとレンズやモーターなどの駆動系の機構がある電子機器、精密機器の場合は、ただ乾燥している場所に保管していればよいというわけにはいきません。

なぜなら、乾燥している場所ではカビの発生をおさえることはできても、金属や駆動系パーツを保護するためのグリス(油)などが乾いてしまうほどに乾燥している場所は、かえって機器を痛めてしまうからです。

そこで、ほどよい湿度に保つ必要があります。

精密機器に最適な湿度はどのくらいか?

精密機器にとって最適な湿度は、だいたい40%前後だとされています。

普段わたしたちの生活で最適とされている湿度は、50%前後だと言われていますから、40%の湿度は「今日はちょっと乾燥しているね」と言われる程度の湿度が、電子機器にとっては最適な湿度だということになります。

湿度系が付いたドライボックスとよばれているプラスティック製(ポリプロピレン製)の収納ボックスもありますが、これらはあくまでも湿度を一定に保つものではなく、湿気を排除するためのもの。

そのため、磁気ディスクや光学ディスクなどのメディアの保管には向いていますが、電子機器そのものの保管にはあまり向いていません。

そこでここでは、日本でも人気のある防湿庫を紹介しつつ、その魅力や選び方をご紹介したいと思います。

防湿庫の役割と導入目的

防湿庫とは、その字面のとおり、湿気を予防するキャビネットのことです。

みなさんもよくご存じのとおり、精密機械は気温の変化に伴う結露、湿気に弱いため、冷暗所に保管することが推奨されています。

暖かい場所から冷たい場所に移動すると、眼鏡が曇ったりしますが、ああいった湿度の変化は、電子機器にとって致命的なダメージを及ぼしてしまうからです。

そうすると、シリガゲルなどを使って乾燥させておけばいいのではないか?と思われるかもしれませんが、レンズやモーターなどの駆動系の機構がある電子機器、精密機器の場合は、ただ乾燥している場所に保管していればよいというわけにはいきません。

なぜなら、レンズや一部の操作パネルは、潤滑油としてグリスが塗られていることから、その油分まで乾燥させてしまうことは、かえって機器の劣化を速めてしまうからです。

衣装ケースを小型にしたような形状の「ドライボックス」などが安価に販売されていますが、乾燥材を取り換える手間はもちろんのこと、湿度を「コントロール」する機能はないため、あくまでも湿度を下げる役割しか果たしてくれません。

そこで出番となるのが、湿度を機械的にコントロールしてくれる防湿庫。

高級なデジタルカメラや、交換用レンズ、ビデオカメラをはじめ、メディアやテープをカビやサビから守るために購入される方が多いのですが、その高級感や所有欲をそそる外観も、人気のひとつかもしれません。

初級モデルといえども、ハイエンドな一眼レフカメラやデジタルビデオカメラは、10万円近くかかることが多いため、普段の保管には気を使いところですが、意外と保管に適した場所がないものです。

日本の場合は、梅雨時期に高温多湿となるため、一眼レフカメラのような精密機器にとっては過酷な環境となります。また、雪の降る冬場などでは、外気との温度差によって結露する確率も高くなり、また、普段の生活に置いても加湿器の存在や入浴、調理などを行う家庭で発生する蒸気も、湿度を挙げてしまう一因となります。

そうした環境下でも、湿度を一定に保ってくれる専用のキャビネットが、防湿庫と呼ばれているアイテム。

カビが生えない程度に湿度を下げつつ、かといってグリスや潤滑油などの油が変質したり蒸発してしまわない程度に湿度を保ってくれる専用の保管庫です。

ご存知のとおり、カビの増殖力や生命力はかなり強力で、一度でもカビを話してしまったら最後、完全に死滅させてしまうのは極めて困難です。

わずかな変形が決定的な影響を及ぼす光学製品にとって、湿度管理は死活問題です。

そのため、レンズやカメラにとって最良の環境を確保することが、プロカメラマンやカメラファンにとっての課題となります。

防湿庫の上手な選び方と手順

自分にあった防湿庫を上手に選ぶための方法についてお話ししてみたいと思います。

防湿庫は、クリーンルームのようなものなので、大切にしたいもの全てを収納してしまいたい気持ちはわかりますが、かといって必要以上の機材やメディアを防湿庫におさめるのは、コストも場所もかかってしまいます。

そのため、まずは手持ちの機材やメディアなどの優先順位をつけることから始めてみましょう。

防湿庫の購入を検討しているユーザーの多くは一眼レフカメラのユーザーかと思いますので、まずは手持ちの機材がどの程度あるのかを把握してみましょう。

年季が入ったユーザーだと、自分が持っているカメラ本体やバッテリー、交換レンズを把握しきれていないかもしれません。ノートでもメモ帳でも何でもかまいませんので、まずは全ての機材をリストアップするところから始めてみましょう。

そのうえで、どうしても防湿庫に保存をしておきたいものをチェックしていきます。

そのあと、最低限必要だと思われる防湿庫のサイズを決めましょう。

最近では、防湿庫のサイズも大小かなりのラインナップがありますので、少し余裕をもたせて買う方がよいでしょう。

メーカーとしては東洋リビングの防湿庫が人気ですが、性能的にはトーリハン、ハクバも劇的な性能差があるわけではりません。

ただ、複数の防湿庫をスタックして使うことになる場合、なるべく同一メーカーのものを使う方が、見た目にも収容場所にも良いので、どのメーカーと付き合っていくのかは、慎重に考えてみましょう。

防湿庫の電気代はいくら?

防湿庫の電気代は、カタログスペックから割り出すことができます。

防湿庫の消費電力はもともと少なく、大きめのサイズのものでも、2w/h前後の製品が多いようです。

たとえば、東洋リビングから発売されている人気の全自動防湿庫「オートクリーンドライ ED-55CDB」という機種をみてみると、消費電力は1.9w/hとの表記があります。

電気料金は地域によって微妙に差がありますが、関西電力のホームページに掲載されている電気料金をベースに、最も割高な利用条件で計算すると、1kw/h(1000W/1h)で約20円となりますので、約2w/hということは、1時間当たりの電気代は0.04円ということになります。

防湿庫の場合は、24時間連続運転させることが基本となりますので、24時間利用した場合の電気代は、0.04円×24時間=0.96円ということで、およそ1円。

一日あたり1円×30日=30円となるので、毎月の電気代は約30円程度ということになります。

防湿庫の装置自体は大柄に見えますが、一般的な家電製品に比べるとずいぶんと電気代が安いものです。

防湿庫はどこで購入するのがベストか?

ビックカメラやヨドバシカメラなど、カメラ販売店から発展した家電量販店は、ふだんなかなか触れることのできない実物が展示してあることが魅力です。

そのため、購入前には店頭でサイズ感や質感を確認されてみたほうが良いと思いますし、自分が収納しようとしている機器の一部を持ち込んで、じっさいに入るかどうかを試してみることをおすすめしますが、購入するお店はアマゾンもおすすめです。

といいますのは、やはりアマゾンはデジタルガジェット系の扱いが多いため、デジカメなどの映像系電子機器のほか、コンデンサマイクなどのオーディオ系電子機器の取り扱いが多いためか、多様なメーカーの防湿庫がラインナップされているからです。