カセットコンロの選び方とおすすめ機種。カセットボンベの違いや注意点を解説

カセットコンロの価格や選び方を解説しています。

家庭内での利用はもちろん、キャンプや海などのアウトドア用途、町内のお祭り、屋外イベントなどはもちろんですが、災害時の調理器具や、暖をとる手段としてもとして利用できるなど、カセットコンロは多くのシーンで役立ちます。

普段からよく目にする機会のあるカセットコンロですが、使ったことがない方にとっては、カセットコンロの価格や、どんな機種があるのかや、使えるボンベの種類、使用上の注意など、いろいろとわからないことが出てくると思います。

カセットコンロそこで、カセットコンロの購入や利用にあたっては、どのようなコツや注意点があるのか、上手な選び方、定番商品などの紹介をしています。

カセットコンロのスペックや種類には色々とありますが、基本的な用語を知っているだけで、製品選びがぐっと楽になります。

カセットコンロ自体は、それほど高価な調理器具ではありませんが、かといって何度も買い替える商品ではもありません。

初めての購入の際に、このホームページの情報を参考にしていただければ嬉しい限りです。

カセットコンロの選び方

日本で初めての作れれたカセットコンロは、1969年に岩谷産業で開発された卓上カセットコンロ「イワタニホースノン・カセットフー」という機種です。

ホースがなく持ち運びに便利という特性がが話題を呼び、大ヒット商品となりました。

現在発売されているカセットコンロのほとんどは、イワタニ製だといっても差支えないほどのシェアを得ていますが、イワタニからも用途に合わせて様々なラインナップが販売されています。

選び方のコツは、「どこで利用するのか?」です。

カセットボンベのガスを利用するガスコンロという単純な調理器具なので、もともと多くの付加機能はありませんが、そもそもカセットコンロは屋内での利用を想定して作られたものなので、屋外で利用する際は注意が必要です。

というのは、キャンプやマリンスポーツなどでカセットコンロを使ったことがある人にはわかりますが、風が強いと着火自体がしづらく、また火力が安定しにくい傾向があるからです。

そのため、アウトドアでの利用を想定したシリーズには、最初からフードが取り付けられているタイプのカセットコンロが発売されています。

あとは、コンロのゴトク(鍋た鉄板などを載せる台)のバリエーションがいろいろとあるくらいです。焼き肉用のプレートが実装されているものや、鍋が実装されているものなど、用途に特化した製品がいくつかあります。

ここでは、イワタニに代表的なカセットコンロでもある「フーシリーズ」のカタログスペックから、製品を比較する際の目安をご案内します。

●最大発熱量 3.3kW(2800kcal/h)

これは、火力を意味しています。ほとんどのカセットコンロでは3.3kW前後ですが、火力の強い製品もあります。

●本体サイズ 327(幅)×277(奥行)×104(高さ)mm

本体サイズは、製品そのものの外形です。

●重量 約1.2kg

重量は、製品の重さです。

●材質 本体:SPCC+電着塗装、トッププレート:プレコートフッ素鋼板、ごとく:耐熱アルミダイカスト、バーナー:耐熱アルミダイカスト+耐熱塗装

本体の材質を表しています。ほとんどの製品が耐熱使用になっていますが、プレートのメンテナンスのしやすさにメーカーや製品の差があります。

●ガス消費量 236g/h

気温20〜25℃のとき、30分間のガス消費量を1時間に換算したものです。

●安全装置 圧力感知安全装置

鍋や鉄板などが落ちた際に、その圧力を検知して自動的に火が消えるなどの安全装置を表しています。

● 連続燃焼時間 約70分

気温20〜25℃のとき、強火連続燃焼にてカセットガスを使い切るまでの実測値のことです。

カセットコンロの価格相場について

カセットコンロの価格相場災害時やキャンプシーズンには注目度が高まるので、一時的に価格が高くなることもありますが、カセットコンロは超がつくほどの成熟商品なので、平常時の価格もずいぶんと安定しています。

もっとも、キャンプのバーベキューなどに利用される、専用のグリルやバーナーは高価なものが多いですが、一般家庭用で利用するためのカセットコンロは、非常に安価に手に入れることができます。

実売価格としては、安価なもので1980円程度から2980円程度までの製品が人気のようです。

有名、無名メーカーの商品も多々ありますが、たとえばカセットコンロの定番ブランド、イワタニのふーシリーズでも、実売価格では3500円程度で販売されています。

季節を問わず、ホームセンターや専門店のあるスーパー、ショッピングモールで販売されているので、入手はいつでも簡単ですが、鍋の季節になると、生鮮食料品を専門に扱うスーパーでも、店頭で購入することができるくらいスタンダードな調理器具となっています。

たとえば、都市ガスが敷設されていないエリアは日本にもまだまだ多くありますが、そうした場合、プロパンガスや灯油などが主な燃料となります。

そうすると、ガス式の卓上コンロは利用できないことが多いのですが、カセット式のコンロだと、場所を選ばずに手軽に利用することができるので、むしろローカルエリアであればあるほどお馴染みの調理器具となっているかもしれません。

この手の成熟商品は、ネット通販で購入するよりも、むしろ近所のホームセンタや大型スーパーなどで購入した方が価格が安い傾向にありますので、特にお目当ての機種でもない限り、最寄りの取扱店で購入された方がよいだろうと思います。

カセットコンロの人気ランキング

カセットコンロは、国内外から様々なメーカーが多種多様な機種を発売しています。

ただし、世界でいちばん最初に卓上型コンロを開発したメーカーだけあって、カセットコンロの世界では今もなお、イワタニのシェアが圧倒的です。

カセットボンベが手に入りやすいことや、置いているお店が多いことも安心の材料です。

ここでは、もはや定番ともいえるカセットコンロの機種をいくつかご紹介しますので、あなたに合ったカセットコンロを選ぶ際の目安になれば幸いです。

イワタニの定番 カセットコンロ フー 達人(CB-AP-11)

カセットコンロの原型を作ったイワタニの、超定番商品ともいえる普及価格帯のカセットコンロです。実売価格も2500円~4000円程度とお手頃で、基本機能が充実しているため、発売以来人気シリーズとして定着しています。

汚れに強くこびりつかない トッププレートには高性能プレコートフッ素鋼板を採用し、汚れの拭き取りが簡単。火力を落とさずガスを完全に消費できるヒートパネル、イワタニ独自の安全機構「マグネット方式」など、現在のカセットコンロの完成系と言っても過言ではありません。

カセットガスを使用する器具は、時間とともに火力が低下する性質があります。

これは使用によりボンベの温度が低下し、ガスの気化が悪化してしまうからです。これを補うためにボンベを適度に温めて器具の火力を維持させるのが、「ヒートパネル」です。

この機種には、ヒートパネルが実装されているため、最後まで火力を維持し、またガスを無駄なく消費することができことも特徴です。

イワタニの業務用カセットコンロ カセットフーJr.

業務用のハードな使用に耐える堅牢な作りのカセットコンロ。

旅館、ホテル、料亭など店舗のハードな使用に対応した堅牢さを追及。本体は一体成型のアルミダイキャスト。

耐熱性能をUPし、長時間の連続使用が可能。

コンパクトなボディで場所をとらず、重ね置くことができる点も、業務仕様ならではの気配りです。

最大発熱量は、2.1kWと少し小ぶりですが、家庭内や施設内での使用には問題がないレベルです。

イワタニのアウトドアシリーズ マーベラスシリーズ

屋外や野外で利用されることを想定して作られたアウトドア仕様のカセットコンロです。

屋外仕様だけあって、新開発のバーナーとW風防付きで風に強く、おしゃれなデザインが特長です。トップカバーと風防付きバーナーリングのW風防で、風の気になる野外料理を強力サポート(トップカバーを風上に向けた状態で風速3m/毎秒まで使用可能)。

また、トップカバーを閉じればそのまま収納ができる優れもの。もちろん、トップカバーを取り外して使用することもできます。

また、持ち運び用の取っ手付きなので、屋内はもちろん、ガーデンやアウトドアに気軽に持ち出し、料理が楽しめることも特徴。

火力も協力で、2次圧力を倍増させ3.5kWの高火力の新開発のバーナーを搭載しているほか、風に強く、音も静かな282個の炎口なので、非常に安定した火力を持っています。

カセットボンベについて

カセットコンロに使う燃料は、ボンベの中にガスが充填されたカセット方式のガスボンベを利用します。

あなたも、一度はこういった形のボンベを目にしたことがあると思います。

実を言うと、カセットコンロに使用するカセットボンベには、厳格な規格があります。

カセットボンベの規格が複数規定されていたため1995年に発生した阪神・淡路大震災において、被災者間や救援物資等においてカセットボンベの融通できない等の問題が発生し、規格を統一しようという動きになりました。

これを教訓として1998年2月20日に日本工業規格の改正が行われ、カセットボンベの形状が一種類に規定されることになるのですが、ボンベ自体の大きさや寸法については厳密な定義がされなかったため、他メーカー間の互換性を保障するまでには至っていないのです。

そのため、同じメーカー同士のコンロとボンベを使う分には安心ですが、違うメーカーのボンベなどを搭載する際は、事前にサイズチェックなどを行ってから利用するようにしましょう。

充填されてるガスの成分については、どのメーカーの製品もほぼ同じです。

ただし、カセットボンベに形状が似ているものに、LPG燃料容器があります。きちんと確認して使えば、謝って使用することがないので安全ですが、誤ってカセットコンロに使用しない様に注意することは忘れないでください。

有名メーカーと無名メーカーのカセットボンベの違い

無名メーカーのカセットボンベカセットコンロを使うにあたって欠かせない燃料が、カセットボンベですが、有名メーカーと無名メーカーのボンベでは、いったい何が違うのでしょうか?

気になった方もいらっしゃるかも知れません。

カセットボンベのブランドとして一番目にする機会の多いのが、イワタニのカセットボンベです。カセットコンロの製造メーカーとしてもっとも有名なイワタニの純正品という安心感もあって、一番売れているボンベだといっても差し支えありません。

一方で、あまり聞いたことのないメーカーのカセットボンベも多数売られているのも見かけたことがあると思います。

もっとも、有名メーカーのカセットボンベも、無名メーカーのカセットボンベも、メーカー希望小売価格(定価)で購入することはほとんどないでしょうけれども、それでもイワタニ製のカセットボンベは3本で300円程度。

それに引き替え、無名メーカーのカセットボンベは、3本で198円程度と、やはり価格に差があることも事実です。

また、100円ショップなどでも無名メーカーのカセットボンベを見かけますが、はたしてそれほど性能に違いがあるのでしょうか?

実をいうと、それほど差があるわけではありません。

カセットボンベの規格については、こちらの「カセットボンベについて」もご参照いただきたいのですが、最近のカセットボンベは事実上、イワタニのカセットコンロの互換製品として製造されているものが大半なので、サイズや規格などが合わないことで危険性があるといった懸念はありません。

では、燃焼効率に違いがあるのかというと、スタンダードな室内用ボンベを選ぶ限りは、ほとんど差はありません。

カセットボンベのガスに限った話ではありませんが、ガスは気温が低いほど燃焼効率が悪くなります。というのは、うまく気化しないために、燃焼しづらいからです。

冬場にカセットボンベを温めていて爆発した・・・という事故を聞くことがありますが、あのような行為は決して荒唐無稽なことではなく、ある程度ガスを暖めるとよりよく燃焼してくれるということを知っているからなのだと思われます。(ただし、湯せんにするなど、温度が高くなりすぎないように温めることは大切ですが)

これは、石油ファンヒーターなどの灯油でも同じです。

ちなみに、この気化を補助してくれるのが、イソブタンガスとよばれているガスです。屋外やアウトドア用として販売されている高級なカセットボンベのなかには、このイソブタンガスが高濃度で充てんされているものもあります。

つまり、有名メーカーのものであっても、一般的な用途として販売されているスタンダードなカセットボンベでは、このイソブタンガスは少なめにされているので、無名メーカーの安価なカセットボンベとの違いはほとんどないといって差し支えありません。

ということで、寒い季節や、気温の低い屋外で利用する場合は注意が必要ですが、室内で利用する限りは無名メーカーの安価なカセットボンベでもほとんど違いはありませんので、価格優先で選んでも問題ないと言えるでしょう。

イワタニ カセットガスパワーユニット CB-PU5Sがすごい

カセットガスパワーユニット CB-PU5Sこれは何かというと、屋外でカセットコンロを使う際に便利かもしれない、カセットガスを5本集合させるためのガス供給器です。

ボックス状のケースの中には、カセットボンベを5本並列接続できることで、ガスボンベ5本分の容量を実現させることができるアイテムで、当然のことながら、カセットコンロなどのガス製品の使用時間を5倍長持ちさせることができます。

最初に見かけたときは「え?こんなことして大丈夫なの?」と目を疑いましたが、発売しているメーカーがイワタニと、カセットコンロの老舗目メーカーがリリースしているものなので、安全性は間違いのない製品です。

ブタンガス用として販売されているガス器具、またはLPガス用と表示されJIAの承認マークの付いた器具に使用できます。

主に海外のバーベキューショップなどで販売されていて、国内では販売されているショップをほとんど見かけることがありませんが、カセットボンベの収容ケースとしても非常に便利そうで、大きな火力が必要な場合や、イベントなどで長時間の調理時間を要する際などに、非常に重宝しそうなアイテムです。

LPガス用のガスコンロ・ガス炊飯器・バーベキューグリルなどにゴム管を接続して使用することができますので、大人数でのキャンプや、大規模なイベントだけでなく、カセット本絵を使う発電機の利用時などに役立ちそうなアイテムです。

カセットガスアダプター最初に紹介したイワタニ製の連結ボックスは「CB-PU5S」という型番で販売されているようですが、このほかにも「カセットガスアダプター」といった名称で販売されている製品もあるようです。

さすがは、キャンプが盛んに行われている海外ならではのアイディアグッズだといえますね。

カセットボンベの爆発事故について

手軽で安価に使えるカセットボンベやカセットコンロゆえに取り扱いに関する危機感が足りず、場合によっては思わぬ大事故になってしまうケースが後を絶ちません。

カセットボンベの爆発力は大変凄まじいものです。

毎年冬になると、カセットコンロやカセットボンベの爆発事故に関するニュースが報道されますが、ここでは注意喚起の意味を込めて、そうした事故をいくつか紹介してみたいと思います。

最近の事故では、「カセットボンベ5本爆発、マンション壁崩落 京都」というニュースが記憶にも新しく、衝撃だったことを思い出される方が多いかもしれません。

この事故は、ストーブをつけたまま寝ていた方によるものですが、カセットボンベを5本連結する装置を使っていた際に起こした事故なのだそうです。幸いにも軽い軽傷で済んだそうですが、建物の壁が完全に崩壊してしまい、室内があらわになっている様子を見て、事故の爆発力のすごさに驚いた方も多いかと思います。

取り扱いが簡単なカセットボンベだからこそ、ついついおざなりに扱ってしまうことのあるカセットボンベですが、中身は非常に危険なガスであるということを常に意識しておくことが大切かと思います。

カセットコンロを利用する際の注意点

カセットコンロは、もともと屋内での利用を想定して作られた製品です。

そのため、バーベキューやキャンプなど、屋外で利用する際は注意が必要です。

とくに風が強い屋外で利用する際は、うまく着火できなかったり、着火してもすぐに火が消えてしまったりと、うまく使えないことがよくあります。

アウトドア仕様のカセットコンロのように、風除けが付与されている機種なら扱いが楽ですが、そうでない場合は、別途ウィンドフードを併用した方が安全です。

また、もともと室内で利用されることを想定して作られているガス製品には違いありませんので、石油ファンヒーターの使用と同じく、十分な換気を心がけるようにしてください。

カセットボンベの爆発事故について

カセットボンベはガスを充填させているボンベのため、一般的なスプレー缶と同様、火気厳禁です。ついつい忘れがちなことですが、カセットコンロを利用しているすぐそばでガスボンベを置きっぱなしにしていると、引火して大爆発を起こす危険性があるので、コンロにセットしているボンベ以外は、火気からしっかりと離して管理しておきましょう。

また、意外とよく起こりがちな事故が、調理中の事故です。

アウトドアで利用している場合、バーベキューや焼き肉などをする際に、大きめのプレートを載せることがあると思いますが、実は非常に危険です。というのは、プレートの下部に熱がたまり、その熱が放熱されずにコンロ内にセットしたボンベが高温になることがあるからです。

そのほか、寒い地方でよくある事故が、カセットボンベ自体を温め過ぎて爆発事故を起こしてしまうというものです。

カセットコンロのボンベを温める行為は不思議に思えますが、気温があまりにも低く、ボンベの温度が氷点下近い温度になると、着火がしにくい状態になります。そのため、湯煎などで軽く温めて利用する行為は、比較的よく行われている行為でもあるのですが、なかにはストーブや石油ファンヒーターなどで直接温めてしまい、そのまま事故に至ってしまうという痛ましい事故のニュースを見かけることがあります。

やむを得ない事故だとも思われる部分もありますが、ぜひ使用上の注意は守って安全に利用したいものです。