石油ファンヒーターの選び方、活用方法、燃焼方式の違い、メーカー特色、エアコンとのコスト比較、リコール情報など 石油ファンヒーターの選び方

省電力な石油ファンヒーター

石油ファンヒーターとエアコンの燃費に、それほど大きな差が生じないことの理由のひとつが、石油ファンヒーターの消費電力の問題です。

というのは、たとえばダイニチ製の20畳用の石油ファンヒーター、FW-567Lだと、大火力時は190W、小火力時は90Wとあります。(点火時のみ450W)

平均すると150Wくらいは使っている計算なので、いくら灯油がメイン燃料だとはいえ、まったく電気を使っていないということにはならないからです。

もちろん、エアコンよりもはるかに消費電力は小さいのですが、省電力を売りにした石油ファンヒーターもあります。

それが、トヨトミ製の省電力シリーズです。

石油ファンヒーターの3大メーカーのひとつでもあるトヨトミは、コロナやダイニチとは一風違った路線で、根強いファンをもつメーカー。

自動車メーカーでいうなら、ダイニチがトヨタ、コロナがニッサンなら、トヨトミはマツダのような存在。

各メーカーとも、燃焼方式や点火方式は様々で、トヨトミの場合、着火速度こそ若干不利ではあるものの、ポット方式という燃焼方式を採用していることで、不良灯油の使用でも壊れにくいといった特徴を持っています

そんなトヨトミが誇る、他のメーカーにはない特徴のひとつが、省電力なこと。

最小時で5W、最大時でも12Wと、他のメーカーを圧倒する驚異的な省エネ運転を実現しています。

この省電力タイプの石油ファンヒーターは機種も豊富で、灯油がなくてもセラミックファンヒーターとして稼働させることができるハイブリッド式の石油ファンヒーター、「LC-SHB40C」「LC-HB40C」などの最上位機種はもちろんですが、「LC-SDX32C」「LC-DX32C」などのハイデザイン機種のほか、スタンダード機種として実売価格1万円程度の「LC-32CF」にも実装されています。

ダイニチやコロナのように、大きめの部屋向けのラインナップは少々弱いところ上がりますが、小中規模の部屋向けのラインナップは他社同様に豊富に用意されているので、常時運転が欠かせない場合などには、有力な選択肢になるでしょう。