石油ファンヒーターの選び方、活用方法、燃焼方式の違い、メーカー特色、エアコンとのコスト比較、リコール情報など 石油ファンヒーターの選び方

おすすめの石油ファンヒーター2013年度版

2013年度のおすすめ機種毎年10月も中旬になってくると、地域によってはかなり肌寒く感じる季節になってきます。

そうすると、そろそろ冬支度を始める時期にさしかかることになりますが、2012年冬~2013年春にかけてのおすすめ石油ファンヒーターをご紹介していきたいと思います。

石油ファンヒーターは、冬物の季節家電ということで、季節変動を大きく受ける商品です。

そのため、冬が始まる前や、冬が終わった後など、シーズン真っただ中を避けて購入されるほうがお買い得に購入することができるものですが、2012年~2013年にかけての冬はかなりの冷え込みが予想されていますので、できる限り早い段階から準備をすすめておきたいものです。

メーカーや量販店によるCMや広告、いわゆる冬物商戦は、10月下旬ごろから活発になってきますが、新製品・新モデルは、各社とも6月から8月の間に投入されます。

ということで、10月の段階ではすでに各社のラインナップが出そろっている状態です。

そのなかから今回は、2013年度の石油ファンヒーターのおすすめ製品を紹介してみたいと思います。

各社とも、部屋のサイズに合わせたラインナップが用意されていますが、ここではリビングで使うのに適したサイズでもある、木造15畳、コンクリート20畳用をベースにおすすめラインナップを紹介してみたいと思います。(最適なサイズ選びについては、こちらの「石油ファンヒーターの選び方」を参考にしてください。)

FW-568L(ダイニチ)/木造15畳・コンクリート20畳用

FW-568Lまずおすすめは、ダイニチの定番商品でもある「FWシリーズ」です。

FW-568Lは、前年度モデルのFW-567L、前々年度モデルのFW-566Lなどから脈々と受け継がれているスタンダードモデルですが、その完成度の高さから、木造15畳用、コンクリート20畳用サイズの定番製品となっています。

マイナーチェンジとなるため、デザインそのものに大きな変化はありませんが、液晶パネルが見やすくなっていたり、ひかえめ運転機能がさらに高機能になっていたりと、地味ながらも着実に基本性能が向上していることから、とても大切にシリーズ展開をされていることがうかがえます。

実売価格も22000円前後と比較的お値打ちで、セール価格だと2万円を切る価格で購入できることも珍しくありませんが、完全なオンシーズンになると若干値上がるする現象もみられますので、もしもまだ購入されていない場合は、買い替えを検討している場合は、なるべく早めに入手しておいたほうがよいでしょう。

現在は後継機種となるFW-569が登場しています。タンク容量や機能性などはまったく変わっていません。

LC-L53C(トヨトミ)/木造14畳・コンクリート19畳用

FW-568L次のおすすめは、トヨトミから発売されている木造14畳、コンクリート19畳用の石油ファンヒーター、「LC-L53C」です。

トヨトミの石油ファンヒーターの最大の特徴は、昨年度の灯油を使うことができるレーザーバーナー方式だというところ。一般的に、石油ファンヒーターは不純物に弱く、昨年の残り灯油を使うことを禁止しているメーカーがほとんどですが、トヨトミは独自の燃焼システムによって、不純物が含まれた燃料でも問題なく燃焼させることができるよう、燃料をいったんガス化して燃焼させる仕組みを持っています。

そのため、メンテナンスが楽だということも人気の秘密です。

ダイニチやコロナと比べると知名度としては少し劣りますが、根強い人気を誇るメーカーであり、スタイリッシュなモデルが多いことも特徴のひとつです。

ダイニチのFW-568Lのタンク容量が9リットルなのに対し、こちらは7リットルと若干少なめですが、エコバーナーとエコモードの2つの機能で燃料を抑えた運転をする設計になっているため、稼働時間そのものの差は体感できるほどのものではないかもしれません。

実売価格は、ダイニチのFW-568Lよりも2000円程度高めの25000円前後となっています。

FH-ST5712BY(コロナ)/木造15畳・コンクリート20畳用

FW-568L最後に紹介するのが、ダイニチと人気を二分する国内メーカー、コロナがリリースしているFH-ST5712BYです。

スタンダードシリーズを意味するSTが冠された廉価モデルで、実売価格は25000円程度。

タンクの容量は7.2リットルとFW-568Lに比べると少なめです。

一時期はタンク内の灯油が漏れ出して引火・火事が起こるリコール問題で印象を悪くしたコロナですが、国内での人気は根強く、また店頭や量販店などでも見かける機会が多いため、ダイニチと同じく定番メーカーのひとつとなっています。

今回発売となるFH-ST5712BYも、前モデルのマイナーチェンジとなりますが、可もなく不可もなくといったところで、特筆すべき特徴はありませんが、それゆえにスタンダードモデルとして基本性能がおさえられている機種なので、安心感があります。

個人的には、このサイズに限って言えば、ダイニチのFW-568Lを一番のおすすめ機種としてプッシュしたいところですが、デザイン上の好き嫌いや入手のしやすさ、価格推移などもあるため、必ずしも最適な選択とならない場合もあるかもしれませんが、もしも製品選びに迷うことがあるなら、ダイニチのFW-568Lを2012年~2013年のベストバイ機種と申し上げておきたいと思います。