石油ファンヒーターの選び方、活用方法、燃焼方式の違い、メーカー特色、エアコンとのコスト比較、リコール情報など 石油ファンヒーターの選び方

シーズン一発目の着火テストについて

シーズン一発目の着火テスト石油ファンヒーターは、通常は1年を通じて常時運転させるような製品ではありません。それゆえに季節家電と呼ばれるジャンルになるのですが、もっとも気になるのが、2年目以降のシーズン一発目の着火の瞬間です。

毎年買い替えるというわけではありませんので、昨年に使った石油ファンヒーターを今年も利用するということは、よくある光景です。

そこで、今年も正常に動作するかどうかのチェックを兼ねて、恐る恐る着火ボタンを押すことになるのですが、これはもっとも緊張する瞬間です。

無事に着火・点火した後には、なんともいえない安堵感があるものです。

しかし、仮に昨年までは正常に動作していたとしても、油断は禁物です。

冬場の暖房対策として利用される器具のため、少なくとも半年程度は通電すらさせていないことになりますし、内部に残っていた灯油が変質してしまったり、場合によっては錆が進んでしまっていることもあります。

そこで、毎シーズンの初回の着火テストの際には、必要最小限の灯油だけを給油して点火チェックを行うことをおすすめします。

というのは、もしも正常に動かなかった場合、灯油が無駄になってしまうことはもちろんですが、不具合のある石油ファンヒーターに大量の灯油を給油してしまうのは危険だからです。

もちろん、灯油は給油タンクに入っているので、移し替え自体は不可能ではありません。

しかし、石油ファンヒーターの給油は、室内で行うことがほとんどでしょうから、灯油をこぼしたり、あふれさせてしまう危険性を減らすためにも、イレギュラーな形での灯油の移し替え作業は行いたくないものです。

火を使う器具ですので、万全を期してテストを行い、安全に利用することを心がけたいものです。

そのほか、給油口のフィルター周りのゴミなどが目立つ場合は、ある程度クリーニングしてから給油タンクをセットするとよいでしょう。

ちなみに、久しぶりの点火の際には、煙のような、水蒸気のようなものが一瞬発生することがありますが、これは内部にたまったチリやホコリなどが燃えて発生するもの。

押入れなどに収納していたとしても、完全にきれいな状態で保つことは難しく、少しずつ劣化が進んでいくものなのだと実感します。

そのため、毎シーズンの収納時には、大きめのビニール袋をかけておいたり、100円ショップなどで販売されている石油ファンヒーターカバーなどを有効活用するのも手です。