Wimax終了かもしれない悲報。絶対に買ってはいけない地雷端末WX01

光回線にも劣らないほどの高速通信が売りのWiMAXですが、先日の仕様変更で状況がすっかり様変わりしてしまいました。

40Mbpsだった旧WiMAX時代から愛用し、現在は220MbpsのWimax2+を使っていますが、3日で3GBの通信量を超えると、翌日の通信速度が1Mbpsに制限されるという仕様になってしまったからです。

この速度制限が適用されるようになったのは、2015年の6月に入ってからのようですが、わたしの環境でもさっそく速度制限を受けてしまい、まったく使い物になりませんでした…。

自宅のパソコンでインターネットを見ていれば1日で1GBくらいはすぐに超えてしまいます。

そうすると、自宅の固定回線代わりにWimaxを使うという方法は、もはや現実的ではなくなってしまいました。

この記事を公開した当時は非常に快適に使えていましたが、今回の速度制限で、場合によってはまったくおすすめできないものに変わり果ててしまいました。

せっかく高速通信が可能でも、こうもすぐに速度制限にかかってしまうと、ADSLや光回線に軍配を上げざるを得ないからです。

残念なのは、一カ月の通信容量が7GBまでのプランではなく、通信容量の制限がないとアナウンスされていたギガ放題プランだったにもかかわらず、一方的に仕様変更がされてしまったこと。

これでは、月に最大でも30GB程度しか使えないというわけで、無制限とよぶには程遠い内容です。

また、速度制限がかかっている状態の回線の遅さも非常に不満が残ります。

220Mbpsから1Mbpsということは、220分の1という超低速制限なのですが、実際に速度制限を体験した人間からすると、1Mbpsなんてとても出ておらず、SIMカードの超格安プランにあるような100Kbpsくらいしか出てません。

Speedtestで計測してみても、0.1くらいの数値しか出ず、なにより速度計測が始まるまでのPINGに30秒以上もかかってしまうほどのノロノロぶりでした。

wimax-osoi
▲調子がいいと0.8Mbpsくらいは出ますが・・・総じて0.3Mbpsくらいしか出ません。

ちなみにソネットの8MBのADSLプランだと、ここまで出ます。
adsl-8m
▲調子がいいときは10Mbpsくらいは出ます。のぼりも3Mbpsくらい出ます。

なにより誤算だったのは、WX01という端末。

wx01

W01と散々迷った挙句に選んだ端末でしたが、このWX01がクセモノだったのです。

現在のワイマックスには、旧ワイマックスに接続する「ノーリミットモード」と、ワイマック2に接続する「ハイスピードモード」の2つがあります。

最高速度220Mbpsは、ハイスピードモードで接続されているときに出せる速度なのです。

一方でWimaxの端末には、Wimax2+に接続できる新しい端末でも、あえて旧Wimaxモード「ノーリミットモード」に接続できる機能があります。

旧Wimaxモードなので、最高速度は40Mbpsに下がりますが、1Mbpsよりもはるかに高速で安定しています。

そのため、ワイマックス2を使っていて、速度制限がかかたっときだけ旧Wimaxモードにして速度を向上させる方法が採れるのです。

しかし、このWX01には、その機能自体がないのです。

ファームウェアの更新などで対応されるかは分かりませんが、こればっかりは機器の仕様のようなので、どうにもなりそうにありません。

ということで、せっかく優秀だったNECのWX01は、絶対に選んではいけない地雷端末になってしまいました。

固定回線の代わりに使っている環境だと、パソコンが複数台使われていたり、ゲーム機やモバイル機器がWiFi接続されていたりと、常時何かしらの通信が行われているものだと思います。

3日で3GBなら、1日あたり1Gというわけで、ぜんぜん容量が足りないのです。

たしかにスマートフォンなどのモバイル通信環境下では、十分な通信容量かもしれません。

しかし、これはあくまでも「1台あたりの通信量」であって、複数台が同時に接続されていて当たり前の現在の通信事情には、まったくそぐわない容量です。

モバイル通信端末としてはWiMAXが一番コストパフォーマンスの高い選択肢ではありますが、「固定回線としても使える」という売り文句は、まったく事実に反するものとなってしまいました。

ところでWimaxの端末の大半は、バッテリーを内蔵した小型のモバイル端末仕様ですが、ホームルーターとして使える据え置きタイプのものもあります。この据え置きタイプは、完全に自宅の固定回線代わりに使うための仕様にもかかわらず、ADSLの1MBプランにも劣る速度しか出せないとなると、自宅でU-NEXTやhuluなどのストリーミング動画や映画視聴サービスを利用は現実的ではありません。

じっさい、速度制限された状態でhuluを視聴すると、バッファがまったく溜まらずエラーが出てしまってほとんど使い物になりませんでした。

また、ユーチューブですらまともに見られませんでした。

格安SIMカードを提供している各社が、「低速モードでは動画の視聴に向かないとアナウンスしている」とおり、1Mbpsどころか100Kbps程度しか実効速度の出ない速度制限モードでは動画視聴はあきらめたほうが良さそうです。

通信制限がないことが最大の売り(というより約束)だっただけに、とても残念な仕様変更です。

契約後に仕様が変更されるのは同化と思いますが、ネット上でもこの突然の仕様変更に戸惑う声が多数あがっています。

最初からそれを見越しての利用をされる場合や、あくまでも屋外でのモバイルルーター用途に使うという場合なら問題ありませんが、自宅回線をWimaxで賄おうとしていたわたしのようなユーザーには、絶望的な仕様変更です。

これからWiMAXの契約を検討されている方は、「3日間で3GBを超えると翌日は1Mbpsに速度制限される」という点だけは、留意しておいた方が良いと思います。

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