関西空港にSIMカードの自動販売機が登場したけど高すぎじゃないですかね

ソネットがPrepaid LTE SIM by So-netなるサービスを始めました。

sonet

ようは、SIMカードの自動販売機ってことです。

画期的だなぁと思ったのですが、よくよく考えてみると、そうでもないのかもと思いました。

というのは、店頭で買ってすぐに使えるSIMカードが増えているので、そらが自販機で買えるだけにすぎないからです。

「いやいや、空港という玄関口にある自販機だからこそ画期的なんだろ」という意見もあると思いますが、そうしたニーズも満たせていないように思います。

オリンピック招致のときにも言われていたことですが、日本は外国に比べて無料のWi-Fiスポットが少ないのだそうです。

世界を代表する通信大国であり、通信環境は充実しているのですが、それを無料で利用できるインフラが整っていないとのことで、海外からの旅行者の間でずいぶんと不満があるようです。

たしかに、海外ではフリースポットが山ほどあります。

海外から来た人にとって、無料のWi-Fiさえあればいつものパソコンやスマートフォンや通信端末を使えるのですから、心強いはずです。

セキュリティの問題もあろうかと思いますが、そういった「重要な通信」をするユーザーだけが自前のSIMなりのインフラを利用すればよいわけで、公衆無線LANだっていいという通信も多いはずです。

それこそ、駅やモールなどの公共・半公共施設が、安全なWi-Fiを提供すればいいのにと思うのです。

というわけで、今回のようなプリペイドSIMの自動販売機は

「日本はWi-Fiスポットが充実していないからプリペイド式のSIMカードを買っておけば安心だよ」

ということで空港に設置されているのだと思いますが、そもそも自分でAPNの設定などをできるようなヘビーユーザーばかりとも思えません。

おまけに、プランが高すぎです。

プランは2つあります。

3000円のプラン100Mは、30日でデータ容量100MB。
5000円のプラン500Mは、60日でデータ容量500MB。

IIJのように、「一定の容量までは高速だけど、それを超えたら低速」というわけではなくって、100MBなり500MBなりの容量を使い切ったら終わり。

それ以上使いたい場合は、追加チャージが必要です。

チャージの価格は、200MBで1500円。
500MBで2000円。1GBで2830円。

うーん、高すぎですね。

海外からやってきた、やむを得ない人しか買わないようなボッタ設定じゃないかと思います。

海外からの旅行者って、どこに行こうかなどの情報を地図や写真をみながら情報収集したり、フェイスブックで写真をアップしたりするんでしょうから、100MBなんてすぐに使いきっちゃいますよね。

ぜったいに容量が不足して追い銭しまくりだと思いますよ。

現在設置されている場所は、

・関西国際空港 1F国際線到着階(自動販売機)
・成田国際空港 第一ターミナル・第二ターミナル、モバイルセンター
・新千歳国際空港
・あきばお〜 各店
・BOOK OFF 新宿西口店
・ビックウエスト・インターナショナル(池袋)
・ラオックス 秋葉原店

とのこと。

話題になっているので、ちょっと買ってみる分にはいいかもしれませんが、プランの内容があまりにもショボいので、とても買う気になれません。

ということで、やっぱり「日本の通信環境は世界一高い」なんていわれそうですが、もう少し使い勝手の良いサービスを提供しないと、なかなか浸透しないんじゃないかと思います。

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