ヤマダ電機のMNPでソフトバンクのガラケーからAUのスマートホン(ISW11M)に乗り換えてみた

MNPを使って、ソフトバンクのガラケーから、AUのアンドロイドケータイに乗り換えました。

ソフトバンクから乗り換える方はもちろん、ドコモからAUに乗り換える方の参考になれば幸いです。

ソフトバンクから転出する際のMNPの手順や、「実質0円」という言葉の意味や内容、店頭での価格表記を見る際の基礎知識としても役立てていただければ嬉しい限りです。

話をより分かりやすくするために、紆余曲折の末にヤマダ電機でAUに乗り換えをするに至った経緯を書いてみたいと思います。

●なぜに今さらスマートホンなのか?

携帯電話は持っていますが、ほとんどかけることはありませんし、かかってくることも稀なわたし。

携帯サイトもみませんし、携帯メールもくるくる寿司の予約のときくらいにしか使っていませんでした。

けれども、タブレットPCはとても重宝していて、家に何台もある状態。

そのため、これまでは電話はソフトバンクのガラケーでまかない、屋外でのネット接続はWimaxという組み合わせで使ってきました。

ところが、ソフトバンクの通話プランがなかなか巧妙で、殆ど使っていないつもりなのに、たいして安くならないのです。

具体的には、
・月額980円のホワイトプラン
・WEBやメールをするために加入必須な月額315円の「S!ベーシックパック」
・パケット割引の一番安いサービスである、月額390円の「パケットし放題S」

と、必要最低限のプランしか使っていないにもかかわらず、たまに電話したり、メールを受信したりするだけで、毎月5000円近くかかっていました。

また、タブレットPCのために契約しているWimaxは、月額3880円の定額サービスなので通信料金は安心ですが、つながらないエリアが結構たくさんあります。

特に、山間部などでは絶望的で、つながるエリアなら高速通信できるものの、つながらないエリアではピクリともしないので、たまに不便に感じることもありました。

ナビ代わりにタブレットPCを使っていても、通信ができないエリアに入ってしまうと、そこでナビゲーションが中断してしまうからです。

かといって、スマートフォンを使うとなると、パケホなどのサービスは必須で、毎月の通信料が高くつきがちな割に、速度が出ないという印象を持っていなので、あまり気乗りしていませんでした。

ところが、名古屋駅前のビックカメラで暇つぶしにスマートフォンを触っていると、店員さんから「たとえばこの機種ですと、これこれ、こういう理屈で、毎月5000円チョイで持てるんですよ」という誘いが。

スマートフォンといえば、パケホやら基本利用料やら本体の価格などで結構高額な買い物になりがちで、おまけに維持費も毎月8000円近くかかると思い込んでいた私にすると、ちょっとした驚きで、わかりやすすぎるほどに「ホンマでっか?!」と喰いついてしまいました。

そのときは契約も乗り換えも考えていなかったため、そのまま帰ってきたのですが、「そんなに安く持てるのなら、スマートフォンも考えてもいいなぁ」と興味を持ち始めたのが、スマートフォンへの乗り換えを考え始めたきっかけでした。

●MNPで乗り換えると、めちゃめちゃ安すぎるやないかい

今までは、店頭に展示されている値札などをみたこともなかったのですが、興味を持って調べてみると、ずいぶんとお得に思える表記が目に付くようになりました。

というのは、MNPを使って他社からの乗り換えでスマートフォンを契約した場合、実質0円ではなく、本当に0円で端末がもらえることがあるということを知ったからです。

MNPとは、電話番号を変えずに他社に乗り換えができるようにするための仕組みで、ドコモ・ソフトバンク・AUともに対応しています。

転出元にあらかじめ「MNPで転出したい」と申し出ると、今使っている電話番号を他社で使うことができるように「予約番号」を発行してくれます。

MNPの転出手続きは、転出元の公式ショップでの店頭か、WEB上か、電話でも可能です。

ソフトバンクからの転出手続きは、今回電話で行いましたが、電話口で予約番号を告げられますので、メモの用意は忘れずにしておきましょう。

また、SMSでのメールもきますので、念のために確認しておきましょう。

MNPを使うと、転出先で契約が完了すると、転出元での契約は、自動的に解約となります。

未払いの金額や違約金などは、最後の引き落とし時に合算されます。

さて、このMNPの予約番号を伝えて乗り換え先で新規契約すると、今までの同じ電話番号で新しい携帯会社のサービスを利用することができます。携帯メールアドレスは引き継げませんが、電話番号が変わらないメリットは大きいので、非常に活発に利用されています。

かつて存在した、いわゆる「0円携帯」というものは、今から約3年ほど前に消滅しましたが、最近の熾烈なスマートフォン戦争で復活した感があります。高額なキャッシュバック特典なども加わったことで、かつでの0円携帯戦争のときよりも、サービス内容が強化されたように感じています。

●実質0円のロジックというか、意味がやっとわかった

スマートフォンを売り込んでいる量販店やショップでは、よく「実質0円」ってな宣伝を良く見かけますが、「なんやかんやの合算で見ると実質0円」なことは分かるものの、実際のところはどうなのか、良く分かっていませんでした。

今回、MNPで乗り換えを行う際に色々と調べて、実際に乗り換えたことによって、その意味がようやく正確に分かりました。

たとえば今回わたしはAUに乗り換えたクチですが、AUでは新規契約もしくは他社からの乗り換えで2年間継続的に利用する前提だと、毎月割というサービスが受けられます。

これは、同じ機種を2年間継続的に使うことが前提ですが、選択する機種毎に毎月の割引金額が設定されていて、たとえば今回のモトローラISW11Mの場合だと、毎月1200円が基本使用料金から割り引かれることになっています。

2年間なので、1200円×24か月ということで、ISW11Mなら、合計28800円の割引。

もしも端末が28800円で売られているものだとしたら、毎月1200円ずつ24カ月にわたって分割払いになるのですが、毎月割によって毎月2000円ずつ還元されるため、「24か月最後まで使い続ければ」実質的に0円です・・・という理屈なのですが、だからこそ、もともと0円の端末なのと、実質0円の端末なのでは、大違いなのです。

というのは、もともと0円の端末を2年間以内に解約した場合なら、そもそもローンの残額がないので、1万円弱の違約金の支払うだけで終わりですが、実質0円の端末の場合は、支払いが残っている端末代金の残額を一括して払わなければなりません。もちろん、違約金も支払わなければならないわけでして、状況によってはえらいことになるわけです。

たとえば、一括購入で0円の端末と、48000円の端末があるとして、どちらも毎月2400円の割引があるとします。
また、基本使用量が合計8000円のプランにはいっているとします。

すると、もともと0円端末の方は、利用料金8000円-毎月割2400円=合計5600円が毎月の利用料となります。
実質0円端末の方は、利用料金8000円+機種代金2400円-毎月割2400円=8000円が毎月の利用料となります。

2年間契約で契約満了まで使い続ければ、端末自体は実質0円だった計算にはなりますが、1か月で解約すれば、2400円×23カ月分=45600円を一気に返済しつつ、違約金も払わなければならないのです。

機種毎の割引金額の一覧は、契約時にわたされる注意書きに掲載されていましたので、転載しておきますが、この金額は変動しますので、割引額が大きくなったり小さくなったりもします。

ただし、契約した後は、契約時の割引金額が2年間適用されますので、契約途中に割引金額が変動することはありません。

まぁ、住宅ローンでいうところの、固定金利みたいなものですね。

●直営ショップで購入するか、家電量販店で購入するか。店によって、かなりばらつきがある特典内容

新規契約もしくはMNPで新規契約をすることで得られる毎月割は機種毎に設定されているので、どこで購入しても変わりませんが、機種本体の価格や、特典には大きな違いがありました。

たとえば、今回購入したモトローラのISW11Mは、AUのショップのMNPで新規契約すると、本体価格が5000円。キャッシュバック特典は15000円でした。

ところが、名古屋駅のビックカメラでMNPで新規契約すると、本体価格は0円。キャッシュバック特典は20000円でした。

しかし、同じく名古屋駅のヤマダ電機でMNPで新規契約すると、本体価格は同じく0円。しかし、キャッシュバック特典は30000円でした。

そのため、今回はヤマダ電機でMNPによる乗り換えで新規契約をしてきたのですが、これでも年末に比べるとキャッシュバック金額が下がったらしいです。

それでも、ショップで契約するよりもはるかにお得で、おまけに量販店同士でも競争が行われているので、ぜひ本体価格と、キャッシュバック特典の金額は慎重に比較検討してみてください。

●htcと、モトローラのスマートフォンにはSIMがない。

契約時に念のために確認したところ、モトローラの機種と、htcの機種にはSIMカードそのものが存在しないことが分かりました。

もともとAUは、白ロムを買ったとしても、SIMを差し込むだけで即使用可能という状況にはなりません。

そのため、ソフトバンクやドコモとは違い、いちいちショップで開通手続きをしなければならないのですが、機種へのマッチング手数料はかからないので、費用の面では困ることがありません。

ところが、モトローラとhtcの機種には、SIM自体が存在しなく、仮に機種変更をしたいと思ったときは、SIMを発行してもらわなければならなくなります。

この費用は2100円かかってしまうらしく、将来的に別の機種に機種変更したくなった時には、注意が必要です。

不都合といえばそれくらいですが、白ロムとして入手したISW11Mでは、プランSSには入れないなどの面倒が色々とあるようです。

この辺りの不都合などについては、担当の店員さんに聞いてみましたが、よくわかっていないようでした。。

●余談:説明を求める店員さんは十分に選べ

AUに限らず、ドコモにもソフトバンクにも、キャリアのコスプレっぽい制服をまとったヘルプの店員さんがいるものですが、サービスプロバイダーとしての知識を求めるのは無駄だということがよく分かりました。。

社員さんなのかアルバイトなのかわかりませんが、やたらノリのいい若い女性店員さんには、気をつけた方がよいと思います。

直営ショップでの新規契約やMNP (携帯電話番号ポータビリティー)は、機種毎の特徴や実際の使用法、細かい話まで色々と勉強されているようで、ほとんど何でも答えてくれますが、家電量販店のヘルプ店員さんは殆ど知識を持っていないような人まで混ざっているようで、詳しい対応を求めるのは無理だと分かりました。

こうした点に不安を覚える方は、やはり初心者にも丁寧で詳しい説明をしてくれる直営店で購入をする方が、あとあと安心だとは思います。

実は今回、毎月の支払い形態をクレジットカードにするか、銀行振替にするかの選択で、銀行振替を選択したものの、当日は印鑑などを持参していなかったため、後日封書で送るための専用用紙を同梱しておくとの説明を受けていました。

ところが、自宅で開けてみると、その振替用紙が入っておらず、再度取りに行かなければならない状況になりました。

商売人であれば、いの一番に支払い用紙やら支払い関係の確認を念入りにするものですが、こうした不備があることやら、商品知識に乏しい代わりの太っ腹な特典と言えなくもないので、家電量販店の特典を狙うつもりであれば、わたしたちユーザー側が十分に下調べをし、基礎知識を頭に入れておいてから、量販店の携帯コーナーの店員さんには一切の期待をせず、さっさと契約だけをしてくるつもりで挑まれることを強くおすすめします。

●諸々の諸費用について

ここでいったん、諸々の諸経費について整理しておきます。

まず、新規に契約することになった今回のモトローラ、ISW11Mは、本体代金が0円です。

加入が必須というわけではありませんが、常識的に考えて必須だと思われるプランの場合、無料通話分1000円が含まれているプランSSの980円、ネットを使うためのIS NETというプランの315円、パケット定額費用の5460円、そして加入必須のサポート費用315円です。

毎月必要な金額は980+315+5460+315=7070円ですが、毎月割による1200円割引がありますので5870円ですが、サポート費用315円は、2か月目以降は解約してもよいらしいので、5555円が毎月必要な費用となります。

そして、今回はソフトバンクから転出したため、転出費用が2100円、AUへの新規加入のための事務手数料が3150円、ソフトバンクの違約金が9975円となるので、必要なほ経費の合計は、15225円となります。

ただし、キャッシュバックでもらえる商品券を換金することで、これらのマイナス分をカバーするどころか、プラスに転じることができます。

今回は30000円分の商品券をもらえるので、金券ショップなどで換金すると、恐らく28000円くらいにはなります。

なので、諸経費分は十分にカバーできるという感じですね。

●キャッシュバックはどうやってもらうのか?

さて、家電量販店で「商品券プレゼント」と書いてあるので、てっきりその場で、そのお店の商品券をもらえるものと思っていたのですが、もらえるのはVISAやJCBなどの商品券でした。

契約が完了すると、下記のような用紙をもらええます。(よく見ると、この書類も日付を間違って記載されてました、、んもー大丈夫なんかよ・・・。)

指定のアドレスに空メールを送り、返信されてきたURLの画面上で入力作業を行います。

これは、パソコンからでもOKなので、打ち間違いなどが起きないよう、出来る限りパソコンから作業をした方がよいと思います。

●MOTOROLA PHOTON (TM) ISW11Mのレビュー

さて、ようやく手に入れたスマートフォンですが、ISW11Mは国産そマートフォンのようなワンセグ、おサイフ機能、赤外線通信機能など、ガラケーの名残のような機能は一切なく、ひたすらストイックなスマートフォンです。

それゆえに反応速度は抜群に速く、フリック操作やスライド時の反応の素早さは、国産のスマートフォンよりもはるかにキビキビとしている印象です。

店頭でも、htcとモトローラを選択する人は、かなりアンドロイドのことを分かっている人や、ビジネス用途で購入する人など、スマートフォンにガラケーの機能を期待しない層から圧倒的な支持を得られているようで、それゆえに女性からの人気はいまひとつですが、通好みや中上級者には大変人気の機種のようです。

htcの方は、3D機能も有していることから、モトローラとhtcのどちらかを購入していく人が多いようでしたが、いずれも毎月割の金額も、キャッシュバックの金額も同じでしたので、後は好みの問題のようです。

●まとめ

ここまで長らくお読みいただき、ありがとうございました。

年末にはお祭り状態だったと聞き、新年からの新規契約や乗り換えは、年末ほどの驚愕キャンペーンというほどではないらしいのですが、それでも十分にお得なキャンペーンだったとは思います。

キャンペーン内容は時期や店などによるので、いつが買い時なのかは分かりませんが、実質0円なのか、もともと0円なのかの違いの把握と検討は、ぜひ慎重に行っていただきたいと思います。

ガラケーよりもはるかに進化の早いスマートフォンの世界では、同じ機種を2年間持ち続けるのは難しい気もしているからです。

というのは、1年前のスマートフォンと、最近のスマートフォンでは性能が雲泥の差で、ガラケーよりもはるかに「現状への不満」を持ちやすいからです。

そうしたこともふまえて、これまでwimax+タブレットのwi-fi接続」という組み合わせで使ってきましたが、この手のおもちゃを月額5000円チョイの維持費で所有できるのは、なかなか魅力的ではありますので、これからスマートフォンを持とうとされている方は、ぜひお得なキャンペーンを見逃さないよう、気をつけておきましょう。

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