停電対策に無停電装置(UPS)にAPCのRS1200電源バックアップを買ってみた。

落雷の多い季節や梅雨時期には、よく停電が起きますが、停電といっても色々あります。

ブレーカーが完全に落ちてしまう場合や、停電しても数秒で復帰する場合、電線が破損して長時間にわたって停電状態が続く場合など、電源が落ちる原因や停電の長さも様々ですね。

会社で作業をしている時や、サーバーなどでは致命的なダメージを生むことがしばしば。
そこで、思い切って無停電装置を買ってみることにしました。

普段の日常生活では、停電になったからといって、それがよほどの長時間にわたる停電でもない限り大した被害はありませんが、これがパソコンとなるとかなりのダメージです。

苦労して書いていた原稿がパーになったり、ファイルが破損してしまったりと、思いがけないトラブルが起こります。

レジストリをいじくっているときにパソコンやサーバが落ちてしまったら、次に起動してくれるかどうかも分かりません。

また、ハードディスクが損傷してしまったら2度と起動させることができないなど、その被害は甚大なものになります。

そんな、普段滅多におきない事故だからこそ、ダメージが大きいのです。

そこで活躍するのが、UPS(無停電装置)と呼ばれている機械。

UPS(無停電装置)とは、急激な電圧変化が起きた場合や、ブレーカーが落ちてしまったとき、停電になってしまったときなど、電源の異常が起きた際に役立つ機械のこと。

よく病院などでは緊急用の自家発電装置や予備電源みたいなものがありますが、あれのコンパクト版だと考えてもらっていいと思います。

電源が落ちてしまった次の瞬間、瞬時にバッテリー駆動させることによって、急激な停電トラブルを防ぐ機械なのです。

ただし、バッテリー駆動ですから、駆動時間には時間に限りがあります。

バッテリーがもつ時間はせいぜい数分から数十分。

このわずかな時間の間に、安全にシャットダウン作業を行う必要があります。

けれども、その数分さえあれば、不意のシャットダウンからパソコンを守ることができるため、いきなり予告なしに電源が落ちてしまうという最悪の状況に比べれば、天と地ほどの差があります。

そんなUPS(無停電装置)ですが、今回はUPS(無停電装置)の世界的シェアを誇る、APCというメーカーのAPC RS 1200を購入してみみました。正式な型番は「BR1200LCD-JP」だそうです。

無停電装置が数十万円以上もした昔に比べて、今時は値段も手ごろになっています。

機能も用途も豊富になっていて、数千円のものから数万円までピンキリの世界ですが、今回わたしが選んだ機種は、

・LCDによる状態表示機能

・eco設計

・高機能なAVR機能(自動電圧調整機能)付き

・大容量で低価格

を実現したUPS、APC RS 1200(BR1200LCD-JP)でした。

今回は楽天で買ってみました。

届いた箱はこんな感じです。

外装に直接送り状が貼られていますが、かなりの重量なので箱も頑丈にできているので安心です。

たいして大きい箱ではないものの、バッテリーが積まれているために重量は結構あります。こういう重たいものは通販に限りますね。

本体のほかに、付属品はマニュアルとCDROMと結束バンドが付いています。

また、この写真には写っていませんが、片方の端子が特殊な形状をしたUSBケーブルが付属しています。

実はこのRS1200は、実売3万円弱であるにもかかわらず、無停電装置の状況と連動してパソコンを自動的にシャットダウンさせる機能が搭載されています。

そのコントロールソフトが、CDROMに収録されています。

USBケーブルは、UPSと連動させるためのものです。

背面はこんな感じ。

バックアップコンセントとは、定点時に保護の象となるコンセント。

サージ保護のみと書いてあるコンセントは、雷などの急激な過電圧を防ぐためだけのものなので、ここに接続した機器はバッテリーでの電源供給はされません。

ちなみに、コンセントが6こあるからといって、6つのパソコンをつなげられるわけではない。逆に、合計の電流さえクリアできれば、何台つないでも良いです。どの程度の電流が使用されているのかは、付属ソフトでも本体の液晶画面でも確認することができます。

本体を箱から取り出して行う作業は、バッテリーの接続。

背面がバッテリー収容のスペースになっているので、ふたを開けてバッテリーを取り出します。

届いた段階ではバッテリーは接続されていないので、接続します。
といっても、ただ差し込むだけの作業なので簡単です。

接続時にまれに火花が飛び散ることもあるらしいですが、異常ではないとの説明があります。(ちょっとコワい)

バッテリーを接続したら、ケース内にバッテリーを戻してフタを閉めます。

本体のコンセントを差し込み、左側の電源スイッチを入れると、ディスプレイが点灯します。

暗闇の中で赤く光る様は、かなりかっこいいです。

メニューボタンを押すと、表示がどんどん切り替わります。

今どのくらい負荷がかかっているか、何ボルトで出力されているか今電源が切れたら、何分持ちこたえることができるかなどが表示されます。本体上で確認できるのは大変便利ですね。

この機種の目玉でもあるUSB接続による電源管理ですが、UPS本体に差し込まれるUSBケーブルは、こんな形状をしています。

パソコン側に接続するコネクタは、普通のUSBコネクタです。

APC RS 1200)のこの部分に差し込みます。

WindowsXPを使っているのですが、USBに差し込むと勝手にドライバが選ばれて自動的に認識をします。

付属のCDROMを使って電源管理ソフト(パワーキュート)をインストールすると、こういった画面が表示される。バッテリの状態や電圧などが一目瞭然だ。

この電源管理ソフトの一番のポイントが、オートシャットダウン機能。

停電が発生し、バッテリー駆動モードになった際、自動的にパソコン側にシャットダウン命令を送ってくれます。

しかも、バッテリー駆動モードになったあと、何分後にシャットダウンを行うかを設定することが可能なので、一瞬しか停電が起きなかった場合は、シャットダウは始まらないように設定することが可能です。

ちなみに、テストを兼ねてAPC RS 1200(BR1200LCD-JP)のコンセントを引っこ抜いたら、本体からピーピーという警告音が鳴りながら瞬時にバッテリー駆動モードに切り替わりました。また、自動シャットダウンも問題なく行われたため、テストはうまくいったようです。

ちなみに、電圧に結構余裕があったため、3台のデスクトップパソコンとモニタを接続してみましたが、それでも約7分のバッテリー駆動が可能でした。

これだけ時間があれば、ファイルを保存してシャットダウンを行うのに十分な時間だと思います。

とにかくAPC RS 1200は使いやすいです。

APCからは、ディスプレイがついていない廉価版の無停電装置や、電源管理機能がないテーブルタップタイプの無停電装置も販売されていますが、本体上で状態の確認ができる便利さは手放せません。

なんといっても、現在接続されている機器が使っている電圧をリアルタイムで表示してくれるので、どのくらいの余裕が残されているのかが一目瞭然だからです。

バックアップと同じで、普段なかなか起きない事故だからこそ、ついつい対策を怠りがちなのですが、重要なデータが入っているパソコンを使う際や、急に電源が切れてしまったら大変マズいことになるパソコンやサーバには、無停電装置を用意しておくといいですね。

RS 1200 電源バックアップのおすすめポイント

LCD表示によりUPSの状態把握が可能

LCD表示により、瞬時にUPSの運転モード、負荷容量レベル、バックアップ時間、バッテリ交換の必要性や過負荷状態を確認することができるユーザフレンドリーな製品です。ユーザで解決できないトラブルが起こった際にも、コールセンタースタッフとディスプレイを通じた原因の共有ができ、迅速な解決が可能。

消費電力を抑えた省エネ設計

AVR機能により、ある一定範囲の電圧変動に対して自動的な調整が可能となり、電圧の急激な上昇と下降によるバッテリ運転への切り替えを最小限に抑えます。これにより、必要のないバッテリ動作を防ぎ、バッテリの長寿命化に貢献します。

さらに、通常のAVR機能を付加したUPSはAVR機能の通常動作のため、常に10W(ワット)前後の電力を消費しますが、「APCRS1200」は独自の設計により、2~3Wに電力消費を抑えます。バッテリの長寿命化とAVR機能の低消費電力稼動により省エネルギーの電源管理を実現します。 1200VAの大容量で低価格を実現。

LCD表示によりUPSの状態把握が可能

これまでAPCJapanで販売してきた矩形波出力、AVR機能付きのUPSは、900VA(ボルトアンペア)で540Wまでが最大の容量でしたが、「APCRS1200」は、最大で720Wに対応する大容量電源バックアップです。500W程度の負荷であれば約10分間のバックアップを実現し、企業のオフィス環境における複数台のデスクトップパソコン、デザイン専用の処理速度の高いデスクトップパソコンなど、消費電力量が高いIT機器の電源バックアップソリューションを提供します。

仕様

■出力
・最大出力容量 720W / 1200 VA
・定格出力電圧 100V
・出力コンセント形状:(2) NEMA 5-15R (サージ保護のみコンセント)

・出力コンセント数:(6) NEMA 5-15R (バックアップコンセント)

■定格入力電圧:100V
■定格入力周波数:50/60Hz(自動)
■入力プラグ形状:NEMA 5-15P

■コード長:1800 mm
■入力電圧範囲:82 - 123V
■下限設定範囲値:79 - 85V
■上限設定範囲値:120 - 126V

■バッテリとランタイム
・バッテリ形式:小形シール鉛蓄電池(長寿命バッテリ)
・90%までの充電時間:約16 時間
・交換用バッテリキット型番:RBC109J
・バッテリ個数:2
・標準バックアップ時間:50%負荷時 17 分 (360 W)
・標準バックアップ時間:100%負荷時 5.2分 (720 W)
■通信、管理
・インターフェイス・ポート:USB1.1
■サージ、フィルタリング
・データライン保護:RJ-45モデム/Fax/DSL/ISDN/10-100 Base-T保護
■本体仕様
・質量:12.70kg
・高さ:220mm
・幅:130mm
・奥行き:350mm

■動作環境
・動作環境:0 - 40℃(32 - 104 °F)
・動作時の相対湿度:0 - 95%
・動作時の高度:0-3000 メートル
・保管時の温度:-15 - 45 °C
・保管時の相対湿度:0 - 95%
・保管時の高度:0-15000 メートル

■規格、保証
・安全規格、EMC TUV VCCI Class B
・無償保証期間:2年間

■付属品
ユーザーズマニュアルCD-ROM専用USBケーブル電話回線用パッチケーブル入力プラグ変換アダプタ
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