SC-01CとSC-02Dは、どっちが使いやすいか?

ドコモのアンドロイドタブレット、ギャラクシータブSC-01Cの後継機種として発売されているSC-02Dですが、どちらの方が使いやすいかを比較してみました。

sc01c-sc02dhikaku

SC-01Cを長らく使ってきたのですが、バッテリーのヘタリが激しく、どうせなら上位機種のSC-02Dを買おうということで両機種とも使うことになったのですが、結論からいえば、わたしは初代ギャラクシータブの方が使いやすいのではないかと思います。

というのは、SC-01Cのほうが、タブレットとしての完成度が高いと感じたからです。

SC-01Cは、最終アップデートとなるAndroid OS 2.3にアップデート済み。

SC-02Dは、最終アップデートとなるAndroid OS 4.0.4にアップデート済みです。

まず、文字の見やすさです。

どちらのディスプレイも、TFT液晶のワイドSVGAということで、600×1024ドットには変わりありません。

ところが、SC-02Dの方は、OSの仕様なのか、全体的に文字やアイコンが小さめに表示されるのです。

たとえばこれは、LINEを起動したときの様子です。

sc01c-sc02dhikaku2

左側がSC-02D、右側の方がSC-01Cなのですが、それぞれのアイコンの大きさや、文字サイズがずいぶんと違うことがわかると思います。

1画面あたりの情報量が増えるという点では、それぞれが小さく表示された方が都合もよいのだと思いますが、小さな文字はそのぶん視認性も悪くなるわけで、正直言ってかえって見づらくなってしまいました。

SC-02Dの初期OSは、アンドロイド3.2なのですが、設定項目にも文字サイズを操作する個所は見当たらず、アンドロイド4にアップデートすることによって、ようやく文字サイズの設定項目が表示されるようになったのですが、大や最大を選んでも、大きく表示される個所はあまり変わらず、LINEやブラウザに表示される文字サイズにはほとんど変化が見られませんでした。

sc01c-sc02dhikaku3

たとえば、こんな調子です。

sc01c-sc02dhikaku4

そのほか、外観上の不満といえば、ハードウェアキーがなくなってしまったこと。

もっとも、完全にハード式というわけではなく、液晶パネル状に配置されたタッチセンサーではありますが、SC-01Cでは画面の下部に存在した「ホーム」「バック」「メニュー」の3ボタンが、SC-02Dでは画面内に収容されてしまっており、わずらわしいです。

sc01c-sc02dhikaku5

もっともこれは、OS3、OS4のOS上の仕様によるものなので、この機種特有のものではありませんが、「どんなときも、同じ場所にキーがある」という安心感や操作性は譲れないものがあり、このハードウェアキーはぜひ残しておいてほしかったところです。

また、画面内に収容されてしまったボタン類ですが、スクリーンショットを取るボタンが近くにあるため、不必要にスクリーンショットボタンに触れてしまって面倒くさいという問題もあります。

また、SC-01CをはじめとするOS2系は、画面上部を下にタッチスライドすることで、GPSのオンオフや、画面の明るさなど、よく使う機能を引き出せたのですが、OS4のSC-02Dは画面下部にまとめられてしまっており、操作が面倒です。

ハードウェアの性能面でいえば、後継機種として登場したSC-02Dの方が、あらゆる点で高性能なのですが、使い勝手という点でいえば、圧倒的にSC-01Cの方が優秀だと感じました。

これは、やはり初代のタブレットPCということで、十分に検証を重ねられて発売されたが故の完成度の高さが影響しているのかもしれません。

CPUの速度やコア数、RAMの内増量など、あらゆる点で性能面では劣っているはずのSC-01Cの方が、SC-02Dよりも安定性が高く、トラブルが起きにくいというのはなんとも皮肉なものです。

タブレットのレビューサイトを見ると、SC-02Dの方が全てにおいて上回っているという評価が大半なのですが、長らくSC-01Cを使ってきた身からすると、どうも使い勝手が悪くなったと感じることの方が多いものでした。

ということで、せっかく購入したSC-02Dでしたが、個人的には「SC-01Cの方が使いやすかった」ということになりました。

そんなわけで、SC-01Cは処分は辞め、バッテリーを購入して自分でバッテリー交換をしてみることにしましたが、そのバッテリー交換の様子は、また別記事で紹介してみたいと思います。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事