
大阪のスーパーならどこおいているといっていいほど昔からの定番ながら、他府県ではあまり見かけることのないお菓子の代表ともいえるのが、この満月ポン。
松岡製菓っていう会社がつくっている大阪のお菓子です。
たまたま見かけたので、別に食べたくもないのに買ってしまいました(笑)
満月のように丸いからポン。
ポンてなんやねんということなんですが、それは「のりおちゃんポン」でも一緒ですよね。
いや、わからんけど。
味はなんていうんですかね、本当にうっすい醤油を塗っただけの素朴すぎる味。
たとえていうなら、指についた醤油を嗅いでいるだけくらいの味。
指についている醤油をなめるんじゃありませんよ。
あくまでも、だいぶまえについた醤油の臭いを嗅いでるだけ。
そのくらい、味がついているというより、ちょっとだけ味が移っただけなんやないか?と思うような質素で素朴でレトロな味なんですよ。
戦後の味っていうんでしょうかね。
100円チョイなんですけれども、やたら量が入ってます。
で、決して美味ってことはないんですが、なんとも懐かしい味なんですよ。
たぶん、幼稚園くらいに食べた記憶なんですけれども、全然味が変わってないです。
この満月ポン、今は亡き大阪の英雄、やしきたかじんさんが愛してやまなかったことで有名。
「満月ポンが好きなんやけどな、袋の中の味の濃い薄いに偏りがありすぎるねや。濃いのだけ食べたいんや。つくれ!」
とTV越しにむちゃな注文にこたえてつくられた「味の濃いのだけ集めた満月ポン」なるものも発売されて、爆笑したことがありますよ。
周囲に食べさせてみたところ、
「ふ、ふぅん・・・まぁ、おいしくないわけじゃないんだけど、1枚でええわ」
と、2枚目以上を食べようとしてくれなかったんですが、まぁそれであってると思います。
決してディスってませんよ。
大阪人なら誰もがこの
「別に特別おいしいとは思わんけど、なんでか買うてまう」
という気持ちを理解してもらえるんやないかと思います。
ちなみにこれ、横綱あられと違って、量がたくさん入っているからといってボリュームはないです。
ふがしみたいなもので、中身はスカスカなんで、おなかはふくれません。
すごくあっさりしているんで、それこそ幼児とかへのおやつとしては、なかなかいいんじゃないかと思いますよ。
おすすめはしませんが、好きな人や懐かしい人にはたまらん満月ポンなので、ぜひどうぞ。