ドライ納豆の効果は本当? プロバイオティクスがO157をやっつける。

玉川大学の客員教授でもあり、作家、タレントとしても活躍されている荒俣宏さんがテレビ番組で「殺菌効果がすごい」と紹介して以来、ちょっとした人気になっているのが、ドライ納豆。

納豆といえば、体に良さそうな食品の代表選手ですが、お風呂のカビを防ぐアイテムとしてもナットウキナーゼを利用した製品がつくられているなど、その殺菌効果は非常に高いとされています。

ドライ納豆

さて、そのドライ納豆ですが、海外旅行中での下痢を予防する効果があるとして紹介されていました。

いったいどういうことなのでしょうか?

水道水をそのまま飲める国は、世界中に13カ国しかないと言われています。

アイスランド、アイル団度、オーストリア、フィンランド、ドイツ、スロベニア、クロアチア、アラブ首長国連邦、モザンビーク、レソト、南アフリカ、ニュージーランド、そして日本です。

アメリカやフランスの水道水が、そのまま飲めないのは意外に感じるかもしれませんが、これは浄水道を完備するコストよりも、買った方が安いからという経済効率の問題もあるようですが、わたしたち日本人がいかに恵まれているか、そして凄い技術力を持った国なのかとあらためて誇らしく感じますよね。

そうしたありがたい国に住んでいるからこそでもありますが、わたしたち日本人が外国にいくと、旅先で口にした水でおなかを壊してしまうことが多いものです。

これは、普段から菌への抗体ができていないがゆえの生体反応なので、仕方ない面もありますが、そうした日本人が外国に旅行に行くとき、持っていくと重宝するとして紹介されていたのが、ドライ納豆という食品です。

すでに飲んでしまった水の解毒作用があるかどうかは不明ですが、ドライ納豆を正露丸代わりに食べておくと、お腹を壊しにくくなると紹介されていました。

ナットウキナーゼが水の中の細菌を死滅させてくれるかどうかは分かりませんが、納豆の原料となる大豆そのものに腸内を整えてくれる作用があり、また、プロバイオティクスのとつとされる納豆菌には、食中毒の原因となるO157を抗菌する作用があることがわかっていますから、雑菌の多い海外の水に対して威力を発揮するという話は、意外と事実かもしれません。

そもそもドライ納豆に限らず、ドライフードという食品は、ものすごく栄養価が高いです。

干しブドウや、干しあんず、干し柿など、思い起こせば「たしかに体によさそうなイメージのものばかりだな」と感じあられたかもしれません。

そうそう。

バナナチップや野菜チップなんかも、仲間ですね。

これは、食品の中に含まれている栄養価がそのまま保持されているためです。そもそも水を抜くだけの加工しか行っていないため、栄養価が凝縮された状態なっているとも言えるからですが、ここ最近流行っているスロージューサーなども、残ったカスをカレーやシチューなどに入れることで、栄養価が凝縮された食品をを体内に取り込むことができるため、健康志向のユーザーに受けているようです。

ちなみに、愛知県では、コーヒーを注文すると、なにかしらの豆菓子を出してくれるお店がたくさんあるのですが、ドライ納豆を出してくれる喫茶店もあり、食べてみたのですが、意外と香ばしくて美味しいのです。

わたし自身は納豆は苦手なのですが、乾燥納豆なら臭みもなく、手軽に食べられると感じました。

海外旅行のお供に限らず、酒のつまみや、子どもへのおやつとしても栄養価が高い食品には違いありませんので、まだ食べたことがないという方は、この機会にぜひ試してみてください。

ただし、ドライ納豆は特別な健康食品ではありません。

スーパーや量販店などでもよく売られている一般的な食品なので、ブームに乗って高価なドライ納豆を買う必要はないことだけは、付け加えておきたいと思います。

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