リショップナビ(トイレのリフォーム)を使ってリフォームしてみた一部始終


リショップナビに申し込んで、本当にリフォームをしてみた経験をご紹介します。

大規模なリフォーム

自宅のリフォームって、なかなかの大仕事ですよね。

何が大変って、まずは信用できる業者選びです。

TVのドキュメンタリー番組や、ブログやツイッターなどのSNSの普及によって、かつてほど「わかりやすい悪質なリフォーム会社」は少なくなってきたように思いますが、それでもじっさいに依頼してみないと分からない怖さがあるうえ、高額な買い物ですから、いいリフォーム会社に出会えるかどうかの事前調査は本当に大事ですよね。

そのため、ここ最近ではリフォーム業者の一括見積サイトを利用する人が増えていますが、いざ自分が使うとなった場合、色々と不安になったりしますよね。

というのは、自動車の一括査定と同じく、こちらの住所や名前を明かすのですから、

「リショップナビって、しつこい電話とかかかってこないのか?」

「リフォーム内容って、どうやって伝えるの?」

「リショップナビに紹介してもらったら、必ずどこかと契約しなければならないの?」

「リショップナビに申し込んだら、どういう流れになって工事が始まるの?

とか、いろいろな心配があると思います。

それに、いくら値段だけ安くても、技術力や対応力も違えば、保証の範囲や期間、アフターサービスの充実度合いもピンキリです。

車の買取りのように「高く買い取ってさえもらえれば、それで付き合いは終わり」っていう感じにはならないところが難しいところです。

そこで今回は、リフォームの一括見積サイトで有名なリショップナビで、実際に一括見積をした一部始終を公開します。

わたしは実家の親戚がほとんど全員自営業(ブティック、飲食店、学習塾、開業医、セラピスト)ということもあって、この10年ほどの間に、自分の住まいだけでなく、実家や、嫁の実家、会社、お店、イベントブースなどで、のべ20回以上のリフォームを経験しています。

また、務めている会社の社長が元リフォーム会社の経営者だということもあり、業界の裏事情やじっさいの工事の工程、テクニックなどもたくさん教えてもらいました。

トイレの換気扇の交換や、シャワー式トイレ(ウォシュレット)の取り付け作業、バスルームの混合栓の取り換え作業などのDIYくらいはできます。

それに、自分のマンションのリフォームでは、「悪質業者ではないけれど、とにかく下手くそ」な職人にエラい目に遭わされて苦労しまくったので、家を建てたり、リフォームしたりするときの苦労や心配やリスクを嫌というほど経験してきたつもりです。

そんなわたしだからお伝えできるリフォームの一括見積サービスを使うときのコツをお教えしますので、参考にしていただければ嬉しいです。

今回はリフォームの一括見積サイトの老舗、リショップナビを使った場合の具体的な流れを紹介します。

目次

リショップナビの運営母体は?

リショップナビは、現在は株式会社じげんという会社によって運営されています。

東証一部に上場している情報・通信系の企業です。

投資家向けに公表されている事業概要をみると、ライフメディアプラットフォーム事業を中心に展開されています。

下記のURLに運営サイトが記載されていますが、転職EX、派遣EX、dジョブなどの人材マッチング系、賃貸スモッカ、マイスミなどの不動産系、プロバイダーEXなどの通信系など、比較検討サービスの大手という感じで、誰もが一度は見たことのある有名サイトが数多くあります。

https://zigexn.co.jp/service/list

リショップナビもそのひとつで、全国1300社以上の工務店が加盟していて、年間3万人以上のリフォーム検討ユーザーとのマッチングが行われています。

また、2018年1月にはヤフー株式会社と連携し、Yahoo!不動産へのリフォーム会社比較情報の提供を開始しています。

よって、信頼性はいまさら説明の必要もないほどある会社なのですが、じっさいにリショップナビを使った流れを解説していきます。

リショップナビの申し込みの流れ

リショップナビのサイトに行くと、このような感じになっています。

PC版の画面はこんな感じです。

リショップナビの画面

サイトはリニューアルされることもあると思うので、いつもいつまでも同じ画面とは限らないとは思いますが、無料見積りスタートのボタンをクリックします。

リショップナビ

すると、住所や名前などを入力する画面に移動しますので、必要な個人情報を入力します。

リショップナビ

電話番号は固定電話でもいいですが、携帯電話のほうが便利だと思います。

たとえば、リフォームの主導者が奥さんじゃなくて旦那さんの場合、家に電話がかかってきても困るというケースがありますよね。その逆もしかりです。

よって、リフォームを主導している人間の携帯電話番号を入れる方がいいです。

あとは、リフォームを希望する場所の住所と、リフォームの内容を記述するだけです。

リショップナビ

リフォーム内容を記述する箇所には、できるだけくわしく希望内容を書くべきです。

たとえば今回わたしは、このような依頼内容を書きました。

築XX年程度のマンションに住んでいます。
トイレの便器の型が古いのと、後付で取り付けたウォシュレット機器が痛んできたため、取り替えたいと思っています。
当初はウォシュレットの取り換え工事だけを検討していたのですが、価格が安ければいっそのこと便器ごと取り替えたいと考えています。

どの機種が取り付け可能なのかは全く分からないのですが、もし設置が可能なのなら、タンクレスのトイレに入れ替えたいと思っています。

今のところ希望している機種は、パナソニックのアラウーノシリーズなのですが、どのタイプが取り付け可能なのかもわかりませんし、フロアは1階なので水圧のもんっ代がクリアできるかどうかも分かりません。

できるだけ安くリフォームをしたいとと思っているのですが、工事の価格だけでなく、おすすめの機種や工法があればあわせてご提案、アドバイスいただければありがたいです。

以上の内容は、わたしがじっさいに本当に工事をしようと思っている個所で、じっさいにリショップナビに送信した原文そのままです。

この記事を書くためにわざわざ作った内容でもなく、ヤラセでも冷やかしでもなく、ガチの依頼です。

こちらの名前も住所も電話番号もすべて送っています。

で、じっさいのトイレなのですが、現状はこんな感じでした。

便器のリフォーム

中古のマンションなのですが、ウォシュレットが付いていなかったので、実家で余っていたウォシュレットの器具を自分で取り付けたものです。

実家でも7年くらい使っていましたが、こちらに取り付けてからでも5年くらい経過しているので、ずいぶん年季が入っています。

ご覧のとおりのありさまで、いつかはリフォームしなきゃならないと思っていたところでした。

便座

ちなみに、相談内容を記入する段階では、こうした写真などを送信する必要はありませんし。

リフォームしたい個所や内容を文章で伝えるだけでOKです。

※文章にしなければならないという面倒くささはありますが、だいたいの内容で書いておけばOKです。

あとは、「利用規約に同意して確認画面へ」のボタンをクリックするだけです。

リフォームを依頼する側としては、見積もり依頼時点では内容がボンヤリしたもののことが大半だと思いますが、それで構いません。

リフォームって、そういうものです。

ボタンをクリックすると、内容確認画面が表示されます。

リショップナビ

内容に問題がなければ、「一括見積依頼を送信する」ボタンをクリックして完了です。

21時以降に申し込んだ場合は翌日以降に、リショップナビ側から連絡がありますので、より詳細な要望や希望などを伝えます。

たったこれだけで終わりです。

リショップナビに一括見積を申し込むと、その後どうなるのか

翌日に電話がかかってきました。

かかってきた時間は午前11:30頃。

わたしの場合は、記入した連絡先が携帯電話の番号だったので、携帯電話に直接かかってきました。

リショップナビから電話

女性のオペレーターさんからの電話で、今後の流れの説明を受けました。

かんたんにまとめると、

・紹介される業者は最大で5社までであること。
・候補に挙がった各社から直接連絡が来ること。
・現地を見せてもらってからの見積もりになること。
・見積もりの提示は、メールや郵送、FAXなど、業者によって異なること。
・見積もり内容を慎重に比較して検討してくださいとのこと。

逆にこちらに確認されることは、

・リフォーム希望の住所
・リフォーム希望内容の確認
・ほかにリフォームを考えている個所はあるか?
・いつごろの時間帯や曜日が連絡をつけやすいか
・希望の工期はあるか
・車で現地調査に行く場合、近隣に近パーキングなどはあるか
・リフォームしようとしている家やマンションは、持ち家か(賃貸ではないかどうか)
・ローンは残っているか

くらいでした。

あとは、紹介できる業者が見つかり次第メールが送られてきて、それ以降は候補に挙がった業者から直接連絡が入り、それぞれの会社に現地調査をしてもらう感じになります。

気になる点や質問があれば教えてもらえるので、疑問点や不安に思っている点などがあればオペレーターさんに質問をすると良いのですが、たとえばこんなことを聞いてみました。

わたし:リショップナビの見積もりは郵送で送られてくるのですか?
オペレーターさん:郵送の場合もありますし、メールやFAXの場合もあります。業者さんによります。

わたし:リショップナビから見積もりが送られてくるのですか?
オペレーターさん:いいえ。現地調査を行った業者さんから直接送られてきます。

わたし:最大5社ということですが、3社しか来ない場合もあるのですか?
オペレーターさん:最大が5社なので、5社に満たない場合もありますし、紹介できる先が1件もないという場合もあります。

わたし:紹介された業者で、必ずどこかと契約しないといけないのですか?
オペレーターさん:そういうことは一切ありません。ただし、辞退はそれぞれの業者さんに直接申し出てください。

わたし:たとえば3社目の段階で「もう見積もりはいいや」となった場合、それ以降の業者に付き合わなくてもよいか?
オペレーターさん:色々な業者で比較検討していただくことが目的ですので、できれば紹介されたすべての業者さんから見積もりを取っていただきたいですが、強制ではありません。

わたし:何社紹介されるのか確定するのはいつですか?
オペレーターさん:メールをお送りする時点でご紹介できる業者数をお伝えします。

わたし:やっぱり近所のリフォーム屋さんが多いのですか?
オペレーターさん:近隣の場合もありますし、全国規模でやっていらっしゃる業者さんもありますので、様々です。

わたし:リショップナビに加盟されている業者さんに怪しい業者は混ざっていないのですか?
オペレーターさん:加盟にあたっては、リショップナビの営業マンが会社や事務所に訪問して確認を取っていますので、クエスチョンマークがつくような業者様はいないと思われます。

こんな感じでいろいろと質問をしたのですが、すべてテキパキと答えてくださったので、けっきょく電話は10分くらいで終わりました。

加盟しているリフォーム業者が、リショップナビ側で営業確認をされていて、相応の基準を満たした会社しか加盟していないという点は、やっぱり大きな安心感があります。

電話終了後、すぐにメールが送られてきた

電話を切って30分もしないうちに、リショップナビからメールが届きました。

内容としては、

「以下のリフォーム会社をご紹介させて頂きますので、ご確認頂ければと思います。」

といった感じで、紹介してくれる(見積もりに来てくれる)会社の名前が載っていました。

リショップナビからのメール

さらにその下には、紹介してくれた会社の詳細が分かる、案内ページへのリンクもありましたので、この時点でどんな会社なのかを把握することができます。

リショップナビ

わたしの場合は紹介してもらえる見積もり先が1社のみでしたが、この部分が3社の場合もあれば、5社の場合もあるという感じです。

リフォーム業者さんから直接電話がかかってきた

メールを見ていると、また電話がかかってきました。

今度はリフォーム業者さんからでした。

現地調査を行うための日程のすり合わせの連絡でしたが、リショップナビ加盟店さんだからなのか、ものごしが柔らかく、対応がすごくよかったです。

もっともこれは、紹介してもらえるリフォーム業者さんによるとは思いますが、あやしくない会社からしか連絡が来ないのは安心します。

都合のよい日程を伝えて、数日後に現地調査に来てもらうことになりました。

すごくスピーディです。

リフォーム業者さんが現地調査に来た

電話で打ち合わせした時間ピッタリで来てくださいました。

玄関前でご丁寧に名刺をいただき、ご挨拶をしていただいたあと、中に入ってもらっての現地調査。

ハキハキとした物腰の柔らかい感じの女性営業スタッフさんと、優しそうな男性営業スタッフさんとの2人で来てくださいました。

テキパキと手慣れた手つきでトイレ内のサイズを測ったり、便器の様子を確認してくれました。

その際、タンクレストイレに入れ替えるときの注意点や、メーカー毎の特徴、工事における注意点なども教えていただきました。

職人さん自身が見積もりにくることもあれば、営業スタッフさんが現地調査にくることもありますが、そのあたりは会社の組織構成にもよりますので、どちらがよいということはありません。

というのは、ユニットバスの入れ替えや、キッチンの入れ替え、トイレの入れ替えなどは、基本的に規格サイズがあるため、よほど複雑な工事を要するものでもない限りは、だいたい標準的な工事で済む場合が多いからです。

今回のリフォームも、どちらかといえば嫁の希望によって始まったものなので、わたしとしては「この便器をつけたい」という機種の要望がなく、どちらかというと「お値打ちでおすすめの機種があったら紹介してほしい」という感じでお願いしたので、リフォーム業者さんのほうで「お値打ちで良かれと思う便器に入れ替えた場合の見積もり」をつくってもらうことになりました。

ついでに最新のパンフレットも持ってくれくれたので、とても助かります。

リフォーム屋さんからもらったパンフレット

見積書の作成は1週間程度でできるそうなので、次週の同じ時間に見積もりを持ってきていただく形になりました。

リフォーム業者によっては、見積もりを持参してくれる会社もあれば、郵送やFAXの場合もあれば、メールでPDF添付という会社もありますが、今回はリショップナビが紹介してくれた業者さんがけっこう近所だったので、次回訪問時に持参してくれる形になったようです。

リフォームの見積もりが送られてきた!

現地調査に来てもらってからちょうど1週間後、いよいよ見積書が届きました。

わたしの場合は近くのリフォーム業者さんだったので、現地調査のときと同じく来訪して持ってきてくれました。

現地調査の際に伝えたとおり、タンクレストイレを設置した場合と、タンクレスではないトイレを設置した場合との2パターンで見積もりをつくってきてくれました。

リショップナビで見積もりをもらった

タンクレストイレのほうの見積もりは、当初想定していた金額より思いのほか高いと感じましたが、どうやらマンションでは水圧の問題で、一般住居用(戸建て用)のタンクレストイレでは流れない可能性が高いとのこと。

一か八かで設置したのに流れないとなった場合でもメーカー補償が効かないため、メーカー側が新たに圧がかかるハイブリッドタイプをつくったらしいのです。

ハイブリッドタイプのタンクレストイレは、ノーマルタイプのタンクレストイレよりも高価なので、その分かなり値段が高くなるようです。

ちなみにハイブリッドタイプを選択したにもかかわらず水圧不足で水が流れなかった場合は、メーカーの補償が効くそうです。

わざわざ来訪されて見積もりを持ってこられるとなると、やっぱり成約を迫られるのではないかと覚悟していたのですが、とくに何の催促もされることもありませんでした。

ざっと説明をしてもらった後、営業さんたちはすぐにお帰りになりまして、じっしつの滞在時間は5分くらいだったんじゃないでしょうか。

すごく感じのいい営業さんだったので、しょうじき迷っていますが、やっぱりちゃんと見積もりはとってみるものですね。。。

かなり前にトイレのリフォームをやりかけたときにもタンクレストイレのことは聞いたつもりだったのですが、数年の間に建材や便器もかなり進化しているので、当時とはまたずいぶん事情が違っていて驚いてしまいました。

見積書を持参してくれるか、郵送してくれるか、メールで送ってくれるか、FAXで送ってくれるかは、そのリフォーム業者さんによるのでなんともいえませんが、共働きなどで日中に家にいないことが多い場合は、メールや郵送で送ってもらうように事前に伝えておくとよいでしょう。

アンケートメールが送られてきた

リショップナビで一括見積の申し込みをしてから、翌日にはリショップナビから電話連絡をもらって、業者さんを紹介してもらって、自宅を見に来てもらって、現地調査をしてもらって、見積もりをもらって・・・ととてもスムーズに進んだのですが、それから数日後にはアンケートへの協力を依頼するメールが届きました。

リショップナビからのメール

ようは、「リショップナビを利用してどうだったか?」を選択式・記入式で答えるアンケートフォームです。

リショップナビのアンケートフォーム

回答するとアマゾンのギフトカードがもらえるらしいのですが、ものの3分もかからず終わりました。

なんだか至れり尽くせりな感じなんですが、使い勝手も非常によく、あらためて時代は変わったなぁと思います。

こうした一括見積サイトで申し込むと、営業の電話がひっきりなしにかかってきて面倒くさいんじゃないかというイメージを少なからず持っていたのですが、リショップナビはぜんぜんそんなことありませんでした。

むしろ、チラシで見かけたリフォーム屋さんなどのほうが、営業電話がしつこかったりするくらいなので、リショップナビの売りっけのない営業スタイルは、むしろ拍子抜けするくらいでした。

リショップナビの公式サイトはこちら

リショップナビを使うときのコツ

リショップナビのような一括見積サービスを使う利点の一つは、相見積形式(あいみつもり:色々な業者が見積もりを出してくる)による価格競争が起きることですよね。

「見積書を比較するだけで、最大50%オフになる」

なんて売り文句は、一括見積系のサイトにはよく書いてあることなので、よくご存知のことだと思います。

でも、リショップナビを利用することのメリットは、それだけではないのです。

そもそもリショップナビは、どんなリフォーム会社でも加盟できるわけではありません。

リショップナビに加盟にするには、リショップナビからの営業訪問を受けて、リショップナビが独自に定めた加盟審査に通過する必要があります。

つまり、工事への姿勢とか、これまでの実績とか、財務状況など、いろいろと調べられるので、

「昨日今日創業したばかりで実績がまったくない詐欺みたいな業者」

だと加盟すらできません。

つまり、この段階でふるいにかけられているので、たとえ一社しか紹介してもらえる先がなかったとしても、その業者さんは優良ショップである可能性が高いのです。

たしかに業者間で競争が起きること(じっさいには、業者間ではお互いに他社がどんな工事を、いくらで見積もりを出しているかの情報は共有されていない)によって値段が安くなるということもありますが、ほかにももっと重大かつ重要なメリットがあるのです。

いろいろな業者がいるということは、色々な解決方法があるということでもあるので、自分ではまったく思いもよらなかった解決手法を知る機会にもなるのです。

たとえば、床板がブヨブヨしてきて、床を貼り換えなければならない状況になった場合、床をはがして張り替えるケースもあれば、上から薄い床材を張るケースもあります。

やり方が違うので、当然値段も違うのですが、「そういうやり方もあったのか」と新しい視点を得ることにも役立ちます。

また、様々な見積もり内容を見ることができるので、仮に同じ工事であったとしても、どこに価格の違いが生じるのかを客観的に判断できる実力もつきます。

つまり、複数の業者の見積もり内容を目の当たりにすることができることで、発注者側の見る目が養われるということです。

もしも自分で一件一件リフォーム会社を探して、電話をかけたり問い合わせをしたりしていると、ものすごく時間がかかります。

それに、時間の経過とともに発注者側(わたしたち)の要望や知識量が変化してしまうのが常なので、同条件での見積もりが難しくなってしまうのです。

でも、もっと重要なことは、「優れた能力を持った業者に遭遇できる確率が上がる」ということなのです。

じつはこれ、ちょっとしたコツが必要なのですが、ほぼすべての個所をリフォームしてきたヘビーな一括見積サイト経験者のわたしが、あなたにコツを教えておきたいと思います。

良いリフォーム業者と出会うコツ

良いリフォーム会社と出会うコツは、リフォームすることになった経緯を書いておくということです。

早い話が、「なんでそこをリフォームしたいのか?」の理由を伝えておくということです。

リフォームって、したくてするリフォーム(ウォンツ)と、しなければならなくてするリフォーム(ニーズ)がありますよね。

それに、自分がしたくてするリフォームと、家族がしたくてするリフォームもあります。

つまり、ひとくちにリフォームといっても、リフォームするに至った経緯によって、提案されるべき内容は変わって当然のはずなのです。

優れた営業マンがいる良いリフォーム会社の場合は、そうしたことをよく分かっているため、くわしくヒアリング(聞き取り調査)をしてくれるものですが、あまり気の利かない業者だと、言われたことだけをこなして終わってしまうのです。

たとえば、トイレに手すりをつけたいという要望があった場合、気の利かない業者だと「どの場所にどんな色の手すりをつけたいか?」にしか関心がありません。

しかし、気の利く業者の場合は、なぜ手すりを必要としたのかを理解しようとしてくれるので、

「それならコンセントの位置はこちらに移したほうが良いですね」
「トイレの電源スイッチは大きめのパネルにしたほうがいいですね」

などの提案をしてくれたりもします。

ついでにやる工事なので、当然価格も安くすみますので発注者側としても有り難いわけですが、そもそもこういったプロの視点なり経験をアテにしているからこそ業者にお願いするのですから、最終的に判断するのは発注者側だとしても、こうしたおせっかいは焼いてほしいものです。

そうした気の利く業者さんなのかどうかを知ることができるのも、数多くのリフォーム業者に一括でオファーをかける価値のひとつなのです。

よって、リフォームの一括見積サービスを使う場合は、リフォームを希望する箇所や、リフォームしたい内容はもちろんですが、リフォームをしたいと思った経緯も書いておくと、より良い業者に出会える確率が増します。

リフォームを決断するに至った経緯に込められた意図や思いを汲んだ提案をしてくれる業者が現れることがあるからです。

優れた業者は、そのお客さんが価格優先なのか、思い優先なのか、同じ結果が得られるなら違う方法でも良いのかなどをしっかり考えてくれるものです。

そうした優れた能力を持つ業者に出会える確率が増すということも、一括見積サイトを利用する利点のひとつです。

また、発注側の注意点としては、知ったかぶりをしないということも重要です。

リフォーム業者に足元を見られたくないのは分かりますが、相手は年に何百個も便器やお風呂を取り替えているプロなので、こちらがヘタに情報を小出しにしたり、知ったかぶりをして情報を歪めると、かえって面倒くさい客扱いされて、「断り前提」の見積もりを出されることがあります。

よって、分からないことは分からないとはっきり伝える方が、親身になってくれます。

逆にいうと、一括見積の利点はそこで、「相手が素人だと思ってボッタクリ価格を出してくる業者」が混ざっている可能性が極めて低いのです。

はっきりいって、リショップナビに加盟しているような会社にそんな悪徳業者はいませんが、一括見積が役立つのは、このような「異常値」を客観的に見せてくれる点でもあります。

悪徳なリフォーム業者なら、SNSやブログなど個人がいくらでも情報発信できる今の時代に、口コミの評価が一気に知れ渡ってしまうような一括見積サービスに加盟しようとは思わないですよね。

よって、リショップナビのような一括見積サービスに加盟しているお店というだけで、誠実なショップである可能性は高いわけです。

リショップナビを活用してリフォームするときのまとめ

そもそも家って、特別なものですよね。

ハウスメーカーや業者にしてみれば、たんなる商品のひとつでしかないのだろうと思いますが、わたしたち消費者にとっては、家電や消耗品と違って、やっぱり特別な思いがあるものだと思うのです。

わたしも色々な個所をリフォームしてきたからこそ、

「そんなかんたんに考えてもらっちゃ困る」
「安けりゃいいってもんじゃない」

という気持ちが本当によく分かるんです。

わたしも初めて中古マンションを購入したとき、本当にいろいろなトラブルがあって、家を買うという行為がどれほど自分の人生や生活や気持ちに大きな影響を与えるのかということを味わってきた人間です。

もちろん、ローンを組まなきゃならないほどの高い買い物っていう、値段的な問題もありますが、不動産ってやっぱり特別な意味や願いや思いが込められた買い物だと思うんです。

だからこそ、その家の扱いをゆだねるリフォーム業者も、しっかり選んで吟味して納得して、「仮に失敗しても、あれだけ納得して決めたことなんだから仕方ない」とあきらめがつくくらいに、一生懸命選んでほしいんです。

だからこそ、複数の業者に一括で提案をしてもらえる一括見積サービスを上手に使ってみてほしいと思っています。

ただし、ドアノブの交換作業や、網戸の張り替え作業、電球の交換作業程度の内容だと、便利屋さんの仕事の範疇でもあるので、業者からの提案が行われないことが大半ですが、もしもキッチンやお風呂、トイレの交換作業を考えていたり、バリアフリー化などを考えている場合は、とりあえず相談だけでもしておくといいです。

依頼したい要望を書いているうちに、自分の考えていることや、希望している内容が明確になってくるという効果もありますし、自分が想定していなかったような解決策を出してくれることも良くあります。

自分ではリフォームこそが最適解だと思っていたものの、じっさいに現地調査をしたもらったら、

「ここを変えるより、こういうサービスを使ったほうが安く済みますよ」

という顧客思いの業者さんもけっこう多いからです。

やっぱり餅は餅屋という感じなのですが、建築技法や建材も年々進化しているので、あなたが勝手にあきらめてしまっていることや、高くつくだろうなと思っていることも、意外とあっさりできてしまったりするものです。

じっさいわたしも、お風呂のリフォームを依頼したとき、古いマンションだったので、ユニット形式の風呂を入れ替えるのは無理だと思っていたんです。

(同じマンションでお風呂の入れ替えをしたのはわたしの家が最初でした。)

ところが相談して実際に見てもらったら、「これならココをこうすれば入れ替えは十分できます」と教えてもらったことで、とんとん拍子で話が進み、工期も5日でやってもらえたことで、家族全員大満足という結果になったんです。

そのあと、わたしのリフォームの様子を見ていた住民が、お風呂のリフォームをするケースがたくさん出て、リフォーム会社に感謝されたくらいでした。

リフォーム業者といっても、そのスキルや実力はピンキリです。

なんせ、リフォーム業は何の免許もなく開業できてしまう業種だからです。

だからこそ、業者選びは慎重にしなくてはなりません。

わたしは仕事柄、宣伝がうまいだけで、工事がド下手な会社を何社も見てきました。

その点リショップナビに登録されているリフォーム業者は、リショップナビ側が設けた基準をクリアした会社しか加盟していないので、悪質な業者は加盟することができませんし、評判が悪いショップはリショップナビ側から契約を切られます。

そもそもリショップナビに加盟するためには加盟金が必要なので、それなりに腕に自信のある会社しか加盟していないというのが実情ですから、間違っても飛び込み営業でピンポンしまくるシロアリ駆除業者みたいなリフォーム業者は混ざっていません。

それに、リフォーム保証制度という保証がリショップナビ側で設けられていますので、直接リフォーム会社に申し込むよりも安全性が高いのです。

わたしは初めて中古マンションを購入したとき、不動産会社からあてがわれたリフォーム会社でエラい目にあいましたので、業者選びは本当に大切だと身に染みています。

リフォームを考え始めた頃って、イメージが漠然としていることの方が多いですよね。

でも、リフォーム業者さんと話しているうちにだんだんイメージが固まってきて、自分が本当にやりたかったことが明確になってくることが多いものです。

だからこそ、リフォームをしたいと思うに至った経緯は伝えてほしいと思っています。

そして、知ったかぶりはしないことです。

あなたにも同じ失敗は絶対にしてほしくないと思っていますので、もしも「こんな工事を頼めるものなのかな?」なんて迷ったとしても、「フル活用してやる」くらいの気持ちで一括見積に出してみるべきです。

悪徳リフォーム会社で欠陥工事なんてされたら、本当に心療内科に通わなければならないほどのストレスを抱えます。(わたしが経験済み)

そうしたリスクを避けるためにも、ぜひリショップナビのような仲介サイトを、上手に活用してみてください。

リショップナビの公式サイトはこちら

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