サーキュレーターを使用するうえで注意してほしい点は、直風を長時間浴びないということです。
扇風機の代わりとしてサーキュレーターを使うといったケースもあるかもしれませんが、サーキュレーターは人が直接風を浴びることを前提に設計されていませんので、高機能な扇風機にありがちな「ステップモード」「お休みモード」などの断続的な回転モードがありません。
人へのそよ風ではなく、部屋の空気全体の循環を目的とした製品のため、風量が強く大きいのですが、それゆえに体温の低下を免れることができず、直風を長時間浴びながら寝入ってしまうなどをすると、風邪をひいたり、体調を崩してしまうことがよくあります。
そもそもサーキュレーターは、冷暖房器具ではありません。
あくまでも、部屋の空気を循環させ、湿度や温度を一定に保つためのツールとして利用されることをおすすめします。
また、海外製の製品や、日本の一部のメーカーの製品のなかには、サーキュレーターのファンを囲っている格子(外側の部分)の目が粗いものもあります。
こうした製品の場合、幼児が指を入れてしまったり、衣類を巻き込んでしまったりすると非常に危険ですので、使わないようにするか、手の届かない場所に設置するなどの配慮が必要です。
ファンのパーツ部分がプラスチック製のものであればまだよいのですが、工業扇とよばれる大型のサーキュレーターの場合は、ファン自体が金属で作られているものもあるため、さらに注意が必要です。