石油ファンヒーターの選び方、活用方法、燃焼方式の違い、メーカー特色、エアコンとのコスト比較、リコール情報など 石油ファンヒーターの選び方

どのメーカーを選ぶべきか?

石油ファンヒーターを買うとしたら、どこのメーカーがいいのでしょうか?

現在は製造メーカー自体が少なくなっているので、現実的な選択肢としてはダイニチ、コロナ、トヨトミ、アラジンの4社の中から選ぶことになるだろうと思います。

このうちアラジン社は、先に挙げた3社に比べると少しマイナーな部類なので、ネットではシェアを伸ばしつつありますが、家電量販店やホームセンターなどの店頭では、まだ見かける機会は少ないように思います。

そうすると、選択肢にのぼるメーカーとしては、ダイニチ、コロナ、トヨトミのいずれかになろうかと思います。

では、3社のなかではどこのメーカーがいいのかということになりますが、耐久性、燃費、安全性に関しては、どのメーカーもほとんど差がないと思っていただいていいと思います。

というのは、構造や機能に多少の差はあれ、石油ファンヒーターという製品そのものが成熟製品であり、製品トータルで見れば、それほど大きな性能差が見込めないからです。

これは、自動車のエンジンと似ているかもしれません。

自動車用のエンジンには、一般的なエンジンのほか、スバルが採用している水平気筒や、マツダが採用しているロータリーエンジンなどがあります。

エンジンの駆動方式としてはかなりユニークなものです。

しかし、自動車という乗り物単位でみれば、エンジンの違いによってもたらされる差は、すくなくとも一般ユーザー視点では、なかなか実感できないかもしれません。

同じように、石油ファンヒーターも、細かい点でいえば、メーカーによって燃焼方式の違ったり、タンクの構造が違ったり、電気代に差があったり、変形灯油に対する耐久性などの違いはあります。

しかし、それでも石油ファンヒーターという暖房器具そのものに対して、突出した違いや性能差を生み出すまでには至っておらず、良い意味で「どのメーカーのものを買っても、あまり変わらない」というのが実際のところです。

それだけ、各メーカーの製品ともに完成度が高いということです。

また、性能に違いが出ない事情のひとつに、科学的な理由もあります。

たとえば燃費。

そのメーカーの石油ファンヒーターも、当然のように灯油を燃料としていますが、一定量の燃料あたりに起こせる発熱量は、科学的に決まっています。

同じ熱量を得るために必要となる灯油の量が決まっているということは、「ある一定の暖かさを得るために必要な燃費」に、差はないということになります。

では、なぜメーカー毎の評価が分かれるのかというと、そこはやはり主観的な思い入れによるところが大きいのではないかと思います。

全く同じ環境で3社の石油ファンヒーターを同時に使うということはまずないと思いますので、シーズン毎によって利用環境は多少なりとも変化していると思ます。

そのシーズンの利用環境が石油ファンヒーターにとって過酷なものであった場合は、比較的早く故障してしまうことがも起こりえます。

たとえば、こうした燃焼系の暖房器具にとって、シリコンという物質は大敵です。

シリコンは、成分表のなかではシリーコーンという名称で記載されるいます。

よくみかける用法としては、防水スプレーや、自動車のフロントガラスに塗る「ツルツルさせる」成分ですが、あのシリコンは燃えないため、詰まらせてしまうと燃焼機構にダメージを与えます。

わざわざシリコンスプレーをかける人はいないはずですが、それでもフローリングのワックスがけや、室内での曇り止め、髪に付着したシャンプーやリンス、衣服などに付着した防水スプレーなど、意外とシリコン成分を含んだものにであう確率は多いものです。

こうしたシリコン類を利用する機会と重なってしまたったときは、比較的早く石油ファンヒーターが故障してしまうことが考えられます。

ということで、最終的には個人の好みによるのだと思いますが、メーカーよりも重視していただきたいのは、部屋のサイズより少し大きめのパワーを持つ機種を選ぶということです。

常にフル稼働させるよりも、余裕を持って暖められる機種を選んでおく方が、運転効率も良く、結果的に省エネ機能が十分に生かされることになりますので、まずは自分の部屋に合ったサイズがどれかを決めてから機種選びにうつるといいでしょう。