石油ファンヒーターの選び方、活用方法、燃焼方式の違い、メーカー特色、エアコンとのコスト比較、リコール情報など 石油ファンヒーターの選び方

石油ファンヒーター専用の灯油

石油ファンヒーター専用の灯油があることをご存知でしょうか?

昭和石油から製造販売されている、「Shell heat clean(シェル ヒートクリーン)」 という燃料がそれです。

昭和シェルのヒートクリーン

かつては、「シェル エコ灯油」という名称で販売されていたものですが、この燃料は石油からではなく、天然ガスを液体化して作られた燃料なのです。

石油製品ではないため、臭いがほとんどせず、従来の灯油のようにベトつきやヌルつきが非常に少ない製品で、石油ファンヒーターに特化して作られた燃料のために不純物がなく、燃焼効率が向上しているのだとか。

今まで使っていた灯油の代わりに、そのまま入れるだけで使えるので、使用にあたっての特別な注意点はありませんが、性能を最大限に生かすためには、いったん灯油は使い切り、石油ファンヒーターの油フィルターを綺麗にしておくなどの下準備はしておくにこしたことがありません。

現在は昭和シェル系のガソリンスタンドで購入できるほか、アマゾンで通信販売という携帯で購入することができます。(配送時は、スチール缶に入った状態で宅配されます)

ただし、価格はかなり割高で、18リットル入りのスチール缶で実売価格4200円程度と、一般的な灯油に比べると約3倍という価格ですので、いわば、ハイオクの灯油版といったところでしょうか。

一般的な灯油の価格が18リットルで1500円程度ですので、送料を宅配料金だと考えても、まだまだ割高です。

着火時や燃焼時の臭いが抑えられており、灯油に比べてサラサラしていることで手についても油落ちがよいなど、燃料としての性能自体は非常によいために、アマゾンなどのレビューでも高評価ですが、やはり値段がネックのようで、「もう少し安くなったらいいのに」という声が多数寄せられています。

とはいえ、石油への一極依存から脱却できるという点では、広義の意味で「エコ」と呼べる製品かもしれません。

石油ファンヒーターの燃費を費用対効果という面で見る限りは割高な選択ですが、地球にやさしい石油代替商品として見ると、斬新な製品だとも言えるでしょう。