石油ファンヒーターの選び方、活用方法、燃焼方式の違い、メーカー特色、エアコンとのコスト比較、リコール情報など 石油ファンヒーターの選び方

石油ファンヒーターのおすすめ機種

現在も石油ファンヒーターの製造販売を続けている主要メーカーとしては、ダイニチ、コロナ、トヨトミ、アラジンなどが挙げられます。

各社ともユニークな製品をリリースしており、特にコロナとダイニチは日本でのシェアナンバー1、ナンバー2の座を争う熾烈なライバル関係ですが、個人的にはダイニチの製品を特におすすめしたいと思います。

使用する部屋の広さやシチュエーションにもよりますので、機種や型番を決め打ちで紹介することは難しいです。

しかし、もしも「安くて性能のいい石油ファンヒーターが欲しい」という場合なら、基本機能が充実していながら上位機種とほとんどかわらない性能を持つ、Lタイプシリーズをおすすめしたいと思います。

ダイニチのホームページに掲載されているシリーズラインナップを見ると、Lタイプはスタンダードモデルとしてリリースされていることが分かります。

しかしながら、見やすい液晶、回さなくても外せる灯油タンクのキャップ、タイマー機能、40秒で点火、消臭機能、長持ちする耐久性など、基本的な部分では一切手抜きされていないモデルなので、上位機種とも全く遜色がありません。

上記は、FW-567Lの前モデルとなるFW-566Lという機種の映像です。

FW-566LからFW-567Lへのマイナーチェンジが行われた後でも、機能・外観とも大幅な仕様変更はありませんでした。それだけ、すでに完成された製品といって過言ではないということです。

FW-567Lこうした高い完成度、耐久性、利便性をかねているにもかかわらず、最大20畳までの暖房に対応している最新機種「FW-567L」は、実売価格では2万円を切っている店も多数あるなど、非常にお買い得感もある製品となっています。

タンクも9リットルと大型なので、頻繁に灯油を入れ替える必要もありませんので、非常に楽ちんです。

細かい点でもさすがトップメーカーといえる仕様。たとえば灯油タンクのキャップひとつとっても、少しまえならねじって回す方式のキャップだったものが、いつのまにかワンタッチでフタをはずすことができる仕様にかわっています。

これは非常に便利な仕組みで、キャップについているノッチのような部分を挟むだけで簡単にフタが外せるようになっています。

キャップの締め方がゆるくて灯油が漏れ出すの問題が起きにくくなるので、安全性がたかくなるばかりではなく、利便性も高くなっているので、非常に便利です。

かといって、ちょっとした衝撃や、本体から取り出すときに引っ掛けてフタが空いてしまうといった心配もない機構となっていることから、利便性は最大限求めつつも、安全性は決して譲らないという設計思想がうかがえます。

ダイニチの石油ファンヒーターのキャップ

▲ダイニチの灯油タンクに搭載されている、ワンタッチで開閉できるキャップ

個人的には、部屋のサイズより少し余裕をもった暖房性能を持つ機種を選んだほうがいいと考えているため、仮に8畳のお部屋だったとしても、FW-367Lシリーズをおすすめしたいところですが、6畳のお部屋なら、同じくエントリーシリーズとなるSタイプもおすすめです。

タンクの容量は5リットルと小さめですが、部屋と部屋の移動や持ち運びも苦にならない重量&サイズなです。

店頭での価格も1万円を切っているお店が多いので、こちらもお買い得感もある機種となっています。

あくまでも主観ですが、コロナ、トヨトミと比べると、耐久性が高い印象があります。

もちろん、好みの問題もありますし、ひいきにしているメーカーもあることと思いますので、ほかのメーカーのものを否定するわけでは一切ありませんし、使用条件や運もあるのかもしれませんが、業務用途でシェアナンバー1というのは、やはり耐久性能が評価されてのことだと思われます。

個人的にも、ダイニチの製品は非常に壊れにくいという印象なので、もしメーカーで迷っているのなら、ダイニチの石油ファンヒーターをおすすめしたいと思います。

2016年~2017年度向けに後継機種が登場しました。

FW-567Lや、FW-566Lの機能を受け継ぐ後継機種が発売されています。

型番が4ケタになっただけでなく、エコモードや大容量タンクなどの定番機能は踏襲しながらも、ノンスパーク点火機能が付きました。これは、点火時の「パチパチ」という放電音をなくしたものなのですが、より静かになったということで、地味ながらも評価されています。