石油ファンヒーターの選び方、活用方法、燃焼方式の違い、メーカー特色、エアコンとのコスト比較、リコール情報など 石油ファンヒーターの選び方

2013年のAmazonベストバイが発表

毎年年末が近づくと売れ行きにもずいぶんと偏りが生じ始めます。

今回は、Amazon.co.jpでベストセラーモデルとして発表されているランキングをベースに、各機種の特徴や売れているポイントなどを解説していきましょう。

No.1 アラジン AKF-P327N(木造9畳/コンクリート12畳)

ここ最近、急速にシェアを伸ばしているアラジンが発売しているモデル、AKF-P327Nです。

木造9畳、コンクリート12畳用と、もっともスタンダードな暖房性能ながら、8000円を切る激安価格で、アマゾンでもコストパフォーマンスが抜群とのレビュー多数のモデル。タイマーや自動消灯などの必要な機能が過不足なく搭載されながらも、ここまで価格を抑えたモデルは国産メーカーではなかなか難しいのではないでしょうか。タンクの容量が4リットルと若干少なめではありますが、旧松下電器産業譲りの完成されたモデルとあって、非常に高い評価を受けています。石油ストーブ業界では圧倒的な知名度を持つアラジンですが、石油ファンヒーターでも着実にシェアを伸ばしていきそうです。

No.2 トヨトミ LC-32CF(S) (木造9畳/コンクリート12畳)

圧倒的な省電力性能で根強いファンの多いトヨトミがリリースしたLC-32CF(S)は、最近ホームセンターでも人気ランキングの上位に入っていることが多いので、店頭で見かけられた方も多いのではないでしょうか?

一般的に、石油ファンヒーターの消費電力は意外と高めです。というのは、灯油を気化させるための装置によって、意外と熱を要するからです。その点トヨトミの石油ファンヒーターは、灯油をそのまま燃焼筒で燃焼させるポット方式とよばれる燃焼構造のため、灯油を気化させるための電気を必要とせず、大幅に消費電力を下げることに成功しています。弱運転時ならば5Wという消費電力は驚異的。蛍光灯が20W程度ですので、いかにこの数値が低いかがお分かりいただけると思います。ただし、着火時には石油ストーブなどでおなじみのあの灯油臭がキツめのため、灯油のにおいが苦手な方には少し注意が必要ですが、外気と触れる機会の多い部屋や、広めの部屋で利用する分には最良の選択。価格も1万円弱と手ごろなため、非常に評価されています。長時間運転させる予定のある方には、ランニングコストの点で圧倒的な優位性があります。

No.3 ダイニチミ FW-328S-W(木造9畳/コンクリート12畳)

ダイニチが製造販売しているFW-328S-Wと、FW-328S-Sは、最後の文字があらわすとおり、色の違いだけです。Wがウォームホワイトとよばれるアイボリーのようなやさしい白色、Sがシルバーで、艶消しシルバーのような落ち着いたメタリックカラーです。

ダイニチの石油ファンヒーターの特徴は、やはりその速暖性能。点火してから、約30~40秒で着火する石油ファンヒーターは、ダイニチの製品以外に見当たらず、ブンゼン方式と呼ばれているダイニチの燃焼方式だからこそ実現可能な性能です。

トヨトミのポット方式とは違い、灯油をいったん気化させてからガス化し、そのガスを燃焼させるという方式のため、消費電力は少々高めですが、安定した炎と、着火してすぐに点火するメリットは何物にも代えがたく、寒い朝にすぐに暖かい風がほしいというユーザーに絶大な支持をされています。また、いったん気化させてから燃焼させるため、臭いがほとんどなく、運転時はもちろん、点火時や消火時にもほとんど気がつかないくらいです。そのほか、見やすい液晶画面や、操作しやすく分かりやすいパネルなどは、ダイニチの上位機種譲り。暖房器具専門メーカーとしての基本性能の高さが評価されているようです。