推定寿命30年の長期保管専用DVD-R、太陽誘電 DVD-R for Archive

DVDのディスクが普及しておおよそ10年くらいでしょうか。

プレイステーション2がDVDの再生機能をもったことで、爆発的ない勢いで普及し、レンタルビデオ店でもVHSのテープからDVDのディスクにすっかり様変わりしてしまいました。

それゆえに、久しぶりに昔のDVD-Rを引っ張り出してみたら、記録面の被膜がグニャグニャになってしまっていて、読み込みできなかった・・・なんてことを経験した人も多いかもしれません。

デジカメデータやデジタルビデオのバックアップ先としてもよく利用されるメディアなので、大切な写真やビデオをDVD-Rに保管している人も多いと思いますが、初期のころにとっていたバックアップデータは、もうそろそろメディアの限界を迎えている時期かもしれません。

5年、10年という期間は、そのときこそ長く感じるものですが、けっこうあっという間に過ぎ去ってしまう年月のようです。

という事情を汲んでかわかりませんが、ディスクメディアの定番メーカーとして君臨する太陽誘電の長期保存用アーカイブディスク、DVD-R for Archiveが発売になりました。

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推定寿命を30年とされている長期保存に特化したディスクで、2008年に制定された「光ディスク寿命推定試験方法」でのテストをクリアしています。

「最近つくられたディスクなのに、どうやって30年ももつか分かるのか?」と疑問に思っていたのですが、こうした寿命を予測するための試験方式があるのです。

それが、「光ディスク寿命推定試験」という検査方法。

通常の保管環境よりも厳しい環境で保管したとき、その程度ディスクが劣化しているかを調査する特殊な加速試験です。

この試験で推定寿命が30年と認定されているのです。

また、長期寿命なだけではなく、銀合金による高密度な反射被膜設計や、記録面に施された特殊なハードコーティング、生産ラインのクリーン化、品質管理に加え、光にたいする耐久性能が大幅に向上した色素を利用するなど、まさに長期記録のためにつくられた超ハイスペックなディスクとなっています。

DVD-Rなので、一般的なパソコン用ドライブや、民生機のDVDレコーダーなどで利用できますが、このディスクの専用記録ドライブも発売されています。

プロ向け記録機器メーカーとして有名なTEACのDV-W500Uというドライブが用意されており、コンシューマー向けではなく放送会社などの制作会社など、長期にわたって記録の保管が重要なプロ向け用途として耐えうる環境が用意されています。

1枚当たりのディスク単価が実売価格で700円近くするなど、通常のDVD-Rに比べて10倍以上の価格ですが、こどもの成長を記録した映像や、結婚式や成人式などの一生に一回のイベント、歴史的映像の保管などには、投資しがいのある買い物かもしれませんね。

「もしかして使いたいときが来るかも」と、1パックだけ買ったのですが、もったいなくって使えていませんが(笑)、いざというときには心強いアイテムですね。

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