大容量USBメモリは、ポータブルHDD(SSD)の代わりにはならないという事実

USBメモリを外部ストレージ代わりにしようとして失敗した話です。

頻繁に使うファイルなどをポータブルHDDに入れて持ち歩いていました。

でも、それに、ポータブルといえども、それなりにサイズや重量があるので、もっと荷物を減らしたいなぁとも思ってました。

できれば、手ぶらでウロウロしたいわけです。

で、思いついたのが、大容量のUSBメモリをHDDの代わりにすること。

こんなふうに、キーホルダーにぶら下げておけば、小さくなるし、失くさないし、忘れないしで、「一石三丁」というものです。

ということでしばらく使っていたんですけれども、結論から言うと、ぜんぜん使い物になりませんでした。

とくに、メールソフト『ベッキー』を使ったときの速度の遅さは想像を絶する遅さでした。

USBメモリはUSB3.0仕様。

ベンチマークの結果だけを見ると、USBメモリの方が断然早そうに見えます。

わたしもベンチマークの結果をみて「HDDの代わりになるな~」と思っていたのですが、じっさいに使ってみると、体感速度は全然違っていたのです。

もともとUSBメモリをはじめとするフラッシュメモリは、「書き込み速度が遅い。頻繁に書き込みをするシチュエーションには向かない」といわれていましたが、このような弱点があるとは思いもしませんでした。

たとえば、100メガバイト分のファイルを書き込むとして、10メガバイトのファイルを10こ書き込む場合は大して差はないのですが、これが10キロバイトのファイルを1万個書き込むなんていう場合は、めちゃめちゃ大きな差になってしまいます。

先のベッキーでいえば、大量のメールを受信するたびに小さなファイルが書き込まれていくわけですから、受信完了までの速さはどうしても書き込み速度に依存します。

この速度の遅さにあまりにイライラして、だんだんメールチェックが面倒くさくなっていくようになり、「このままではイカン」ということで、以前に使っていたUSB3.0仕様のポータブルHDDに戻したというわけです。

ということで、持ち運びが容易な外部ストレージとして便利なUSBメモリですが、常用ストレージ(とくに小さなファイルが大量に存在する状況)では、あまり使えないなぁというのが実感です。

一時はUSBメモリをドロップボックスのストレージにしようと考えていたくらいなのですが、ファイルサイズの小さなHTMLファイルやらテキストファイルやらが大量に存在するので、やめといてよかったです。

なにかトラブルがあったときのファイル復旧も難しそうですね。

いまのところ、容量あたりのコストパフォーマンスは磁気ディスクに勝るものがありませんし、同じストレージであっても、やはり適所適材があるようです。

ということで、手ぶら計画は失敗に終わりました。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事