新米パパ必見の子育て漫画。泣き笑いの感動作品「たまご絵日記(ナナイロペリカン)」

今回は、本の紹介をしてみたいと思います。

ナナイロペリカンさんという漫画家によって描かれた、「たまご絵日記」という漫画です。

たまご絵日記

新米かあちゃん奮闘記とあるように、作家さん本人の子育ての様子を、独特のタッチで描いた作品です。

もともとこの作者さんは、「子育てママから絶大な支持を集めている」という、人気ブロガーさんらしいのですが、たまたま手に取る機会があり、読んでみたところ、とても面白かったのです。

母親サイドから感じた子育ての悲喜こもごもがギャグ漫画のテイストで書かれていて、スラスラと読みやすい作品。

擬音として使われている言葉の選択も、音読してみるだけで思わず笑いがこみ上げるようなセンスあふれるチョイスです。

ただ、この本を紹介してみたいと思った理由は、ギャグ漫画として面白かったというだけではありませんでした。

読者層の大半は20代の新米ママだと思いますので、同じ経験をしてきた母親からの共感が大半を占めるのだろうと思いますが、わたしはむしろ、父親が読んでおくべき作品なのではないかと感じたからです。

というのは、たいていのパパさんは、奥さんが陰ながら抱えている子育て上の「知られざる苦労」を、あまり知らずに終わってしまうものだと思うからです。

母親側の視点で描かれた作品なので、この作品を見ると「パパはのんきなもんだなぁ」と思わず苦笑いしてしまいそうなシーンの連続なのですが、もしも当時、こうした漫画で「将来起こりえる危機」について知ることができていたなら、今とは少し違ったスタンスで子育てができていたのかもしれないと感じたのです。

こどもも二人目になると、一人目の経験がモノをいうため、それほど大きな苦労をすることなく様々な問題に対処できたりもするものですが、一人目のこどもとなると、全ての出来事が事件です。

もちろん、知っていたからといって、全ての事件にうまく対応できるかといえば、そうとも限らないというのが実際のところですが、「母親って、こういう苦労をしてきたんだなぁ」という知識を事前に知っておくだけでも、自分の行動にすいぶんと差が出てくるものなのではないかと思います。

作者さん自身の独自の子育てノウハウも出てきますので、実用的に読むこともできますが、いわゆる「自己啓発」的な内容でもなく、上から目線の「新米ママへの教育本」という内容でもないため、どんな方が読んでもさわやかな読後感が得られるだろうと思います。

この作品では、子どもが生まれてから、いわゆる乳離れをするところまででいったん終わっていますが、その成長が嬉しくもあり、少しさびしくもある様子に、同じ経験をしてきたことのある親であれば、共感し涙することがあるかもしれません。

2時間もあれば読み終えることができます。

これから赤ちゃんが生まれて、初めてパパになるという方は、予習に。
もうすでにある程度手がかからなくなったというベテランパパには、子育ての回顧録として、感動させられることと思います。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事