灯油と電気で動かすハイブリッド石油ファンヒーター、トヨトミのLC-SHB40Cが便利

トヨトミから発売されているハイテクな石油ファンヒーターを試してみました。

LC-SHB40Cという型番で、LC-SHB40Bからマイナーチェンジされたモデルです。

LC-SHB40C

都市ガスが通っていない、プロパンガス一辺倒のこの近辺では、冬場の暖房といえば石油ファンヒーター。

マンションなので、一戸建て住宅ほどの寒さはないものの、エアコンでの暖房ではとても追いつかないほどの気候になることが多いため、メインの暖房器具には到底なりえません。

そこで、すべての部屋に石油ファンヒーターを設置しているのですが、トヨトミの石油ファンヒーターを使う機会があり、その凄さにガジェット好きのわたしとしては思わず欲しくなってしまいました。

LC-SHB40Cという機種ですが、この石油ファンヒーターがすごいところは、トヨタのプリウスのようなハイブリッド仕様。

ホンダのインサイトじゃなく、トヨタのプリウスとしているのは、それぞれのモードで独立して動かせるからなのです。

電気のみで動かすセラミックファンヒーターモードと、灯油で動かす石油ファンヒーターモード、そして両方を同時に稼動させるハイブリッドモードと、なんと3パターンの運転ができるのです。

で、何がそんなに凄いのかというと、トヨトミの石油ファンヒーターの弱点を見事に補っているからなのです。

トヨトミの燃焼方式は、ポット方式といって、灯油を燃焼筒のなかで直接燃やす方式。

ダイニチやコロナの石油ファンヒーターは、石油を電気でいったん気化させるため、臭いは少なめなのですが、電気代が少しかかる仕様なのです。

それにひきかえトヨトミの石油ファンヒーターは、燃焼筒のなかで直接燃やすため、余分な電力を使いません。

だからこそ、最小で5Wという驚異的な省電力を実現しているのですが、それゆえの弱点がありました。

それは、どうしても少し臭いが出ることと、着火までの速度が遅いということです。

遅いといっても、2分程度で着火するので、ほかの機種に比べて特別に遅いというわけではないのですが、ダイニチの石油ファンヒーターはスイッチオンで40秒で着火するため、比較するとどうしても見劣りしてしまうのが否めませんでした。

ところがこの「灯油」+「電気」のハイブリッド石油ファンヒーターは、スイッチオンのあと3秒で電気によるセラミックファンヒーターが稼動し、その間に石油ファンヒーターが着火するという仕組み。

3秒で電気ファンヒーターが稼動した後、90秒で石油ファンヒーターが稼動するという、2段ロケット方式なのです。

下記は、トヨトミさんのホームページにあった説明を拝借してきたものですが、こういうことです。

LC-SHB40

これはまさに、最初は電気自動車モードで走り、高速走行になるとエンジンが稼動して走る、トヨタのプリウスと同じような感覚。

立ち上がりの遅さを電気で補いつつ、ポット方式のもつ圧倒的な省電力で石油ファンヒーターを動かすという発想は、ここ最近の石油ファンヒーターのなかでは画期的な仕組みだと思います。

もちろん、石油ファンヒーターの暖かさに比べれば、電気のセラミックファンヒーターのあたたかさはかないませんが、それでも「少しでも早く温まりたい」という朝などには十分すぎるほどにありがたい機能。

これはデジタルがジェット好きにもたまらないユニークなハイテク機器だと感じました。

いまのところは、石油ファンヒーターを購入したばかりなので、ほしくても買うわけにはいかない状況なのですが(苦笑)、次に買い換えるときには絶対にこのハイブリッド式の石油ファンヒーターをゲットしてやろうと思います。

色のラインナップもシルバー、ルビーレッド、ホワイトとあり、近未来的なデザインもかっこいいです。

実売価格は22000円程度と、ほかのメーカーのものに比べるとちょっと高めですが、このユニークさなら許容範囲ではないでしょうか。ちなみに、表記されている対応サイズに、木造9畳/コンクリート12畳と書かれているものと、木造11畳/コンクリート14畳と書かれているものがありますが、これは石油だけで動かしたときには木造9畳/コンクリート12畳で、ハイブリッドで動かしたときには11畳/コンクリート14畳ということなので、お間違いなきように。

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