エナジードリンクブームの次はエナジーショットだ

日本でもすっかりエナジードリンクと呼ばれるジャンルが確立されましたね。

少し前までなら、コカコーラのリアルゴールド、大塚製薬のオロナミンC、サントリーのデカビタC、アサヒのドデカミン程度しか見かけなかったものですが、コンビニに出向くと、サイズも種類も驚くほど豊富になっています。

レッドブルのエナジーショット

一方、ドラッグストアなどでよく見かける昔ながらの栄養ドリンクとしては、

リポビタンDやチヨビタドリンク、ヤクルトタフマン、リゲイン、ユンケル皇帝液

・・・などが古くからありますが、最近の人気は若者をターゲットにした新種のエナジードリンク。

1缶200円前後で発売されているレッドブルをはじめ、モンスター、ロックスターなど、海外で人気を博しているエナジー系ドリンクが、続々と投入されています。

清涼飲料水、炭酸ドリンクとしてのエナジードリンク以上、医薬部外品としての栄養ドリンクといった位置づけが受けているようで、手軽に栄養補給できるドリンクとして、「ここ一発を気合で乗り切る」などのシチュエーションでカンフル剤として利用されることが多いのかもしれません。

たしかに、1本500円以上もする栄養ドリンクは勿体ない気がします。

かといって、ほかの清涼飲料水と同じ値段のドリンクは、それはそれで心持たない感じ。

すると、エナジードリンクの1本200円程度という絶妙な価格は、ついつい財布のひもも緩みがちにさせるのかもしれません。

飲料業界では、緑茶ブーム、紅茶ブーム、コーヒーブームと様々なブームがあるのですが、次に来るドリンクバブル市場として注目されているのが、エナジーショットというジャンルなんです。

たとえばこんな感じの。

エナジーショット

アメリカやイギリスでは、駅の売店やコンビニなどでよく売られているドリンク剤で、量としては2オンス。

つまり、60グラム程度です。

カクテルで「ショットガン」という名前の、小さなグラスを一気に飲み干すアルコールがありますが、あれのエナジードリンク版といったところでしょうか。

ちなみに1オンスは1ozと表示され、重さや液体の量を表す単位。

メートル法やキログラム法の記述方式が国際的にも主流ですが、液体の分量表示や、体重の表示には、相変わらずオンスが使われることが多いそうです。

1オンスは、28.35グラムなので、2オンスだと約60グラム。

缶コーヒーの缶の容量が180グラムですから、それの1/3といった分量です。

日本ではまだ見かける機会がありませんが、海外ではすでにこのボトル形状でよく知られていて、この形状のドリンクをみただけで、「あ、エナジードリンクなのね」と周知されているようです。

海外での販売価格は、円高の影響もあって、1本あたり、おおよそ200円程度らしいですが、アマゾンで購入しようとすると、日本未入荷なのをいいことに、24本入りで20000円近い値付けがされているものもあるなど、かなり強気な価格で売られています。

最近、日本で発売されたモンスターシリーズも、最初はこうした輸入バージョンしか手に入りませんでしたが、今度は各メーカーが持っているエナジーショットのシリーズで攻勢が始まるかもしれません。

もちろん、ただ量が少ないわけではなく、濃度が高いだけでなく、タウリン、ガラナ、ターメリックなど、エナジーショット版だけに含まれる成分もあるようです。

かつてイギリス土産として何種類か珍しいエナジードリンクを頂いたことがありますが、炭酸は入っておらず、グビッと一口でいけるまさにエナジーショットでした。

で、効き目はというと、実際に体感できるくらいのパンチがありました。

そのときにもらったエナジーショットは、1本500円程度の結構ハイグレードなエナジーショットだったのですが、とにかく心拍数が早くなり、なんだか動悸が止まらない感じになり、ちょっとびっくりした記憶があります。

たぶん、あの成分のままだと日本市場では許可が下りないんじゃないか?&コンビニなどでは売ることができないんじゃないかと思いますが、日本で発売されているレッドブルも、カフェインが抜かれているなど、日本市場向けの製品はつくられるのかもしれませんが、ドリンク剤業界に新しい旋風が吹き荒れるかもしれませんね。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事